こんにちは、Business Media 誠編集部のヨシオカです。週末、某バンドのミニライブを見るために1泊2日で八ヶ岳へ行ってきました。せっかくなので荷物の中にポメラを放り込んで、一緒にお出かけ。
旅行の時は何かと荷物がかさばりがちですが、小さくて軽いポメラなら気にせず持って行けます。HDDじゃないから、ノートPCと違ってちょっとした衝撃を気にしなくていいのもうれしいところ。旅行好きの人なら、旅先でちょっとした隙間時間に、旅日記を書きたくなることがありますよね。ポメラならそういうニーズにぴったりだなあと思ったり。
で、今回の八ヶ岳旅行。あまりにライブが楽しかったので、旅先でmixiに速報日記を書くことにしました。ホテルのベッドにもぐりこみ、うつらうつらしながら携帯でチコチコと日記を打ってmixiを更新したところ、誤字だらけ(恥)。本当はポメラを使って書きたいところですが、残念ながらポメラには、入力したテキストを携帯に移すすべがないんですよねえ。せっかくmicroSDなんだから、PCだけじゃなくて携帯にも対応できるといいのにな……。
ポメラを初めて見たとき、真っ先に思い出したのはNECのモバイルギア、しかもDOS化できる、いわゆる“DOSモバ”でした。当時のモバイルギア(MC-MK)シリーズは、245×122×24.5ミリと持ち運びやすいサイズが特徴。しかも、横長の画面&モノクロ液晶、デスクトップPC用キーボードに近いサイズの、打ちやすいキーボード……。「いつか買おう」と思っているうちにあっという間になくなってしまったので、モバイルギアを実際に使ったことがなく、使用比較ができないのが残念なのですが。
ちなみに、キーボードを開いたときのポメラが250×100×30ミリ。モノクロ液晶とかキーボードを含めると、結構モバイルギアと似てますよね。
ポメラを実際に使い始めて思い出したのは、前にもちょっと書きましたが、学生時代に使っていたDOS版の98NOTE。やはりバックライトなしのモノクロ液晶で、ワープロは一太郎、FEPはATOK、エディタはMIFESを入れて使っていました。
ポメラの使用感は、当時の「ATOK+一太郎」「ATOK+MIFES」にホントによく似ているのです。[MENU]ボタンを押してメニューを出す感じは一太郎のESCメニューにそっくりだし、文章中で検索・置換をかけると、パタパタパタ……とゆっくり処理が進むあたりも、まさに当時のMIFESの感覚。十数年前に戻ったような、妙なノスタルジーに浸ってしまいそう。当時3キロくらいあった98NOTEでやっていたのと似たようなことを、わずか370グラムのポメラで今やっているのかと思うと、隔世の感があります。
それからそれから……まだムーバのころだったでしょうか、携帯電話につなぐための、外付けキーボードという商品をリュウドが出していた時期がありました。
当時は携帯電話の目的はまず通話で、テキストを送受信するという機能はまだまだ黎明期。今のように予測入力などもなく、携帯で長い文章を打つのは大変だったので、私も早々に飛びついた1人です。キーボードそのものはなかなか打ちやすくて良かったのですが、1つ大きな問題が。
キーボードが打ちやすいので、私はどんどん入力していってしまうのですが、変換スピードが追いつかない上に、なかなかその文字が携帯に入っていかないのです。なぜだろう? と思ってリュウドに問い合わせたところ「(おそらく携帯電話の)プロセッサの処理能力が足りないので、入力スピードに追いついていないのだと思います」という返答でした。
その後FOMAなど3G携帯が出そろったところで改めてリュウドに聞いたところ、「3G携帯でテキスト入力インタフェースがどうなっているのかは公開されていないのです。我々に仕様が分からないので、3G携帯用の外付けキーボードも作れないんですよ」という答えが返ってきたのを覚えています。
イマドキだと、おそらく「Bluetoothの外付けキーボードで入力したらいいじゃない」という話になるのだと思います(それこそ、リュウドからも折りたたみキーボードが出ています)。でも、Bluetooth対応の携帯電話ってまだまだ少ないですよね。私も1回しか使ったことないですし。
そういえば、通称「バタフライキーボード」で有名な、ThinkPad 701も思い出しましたっけ。液晶の開閉に合わせてキーボードがせりだしたり収納されたりするキーボードで、それこそものすごく高価なあこがれのマシンだったので、とても買えませんでしたが……。
「あーあー、ポメラで打ったテキストが、私のEXILIMケータイに移せたらいいのに……」。旅先のベッドの中で、携帯片手にウトウトしながら、そんなことを思っていたのでした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.