第7回 今日からできるビジネスブログのネタ発想企業ブロガーの転ばぬ先の杖(5/12 ページ)

» 2008年12月24日 09時00分 公開
[シックス・アパート 中山順司,ITmedia]

3 「変更」:変えてみたらどうか

 目に見える形、スタイル、形式だけでなく、目に見えない意味や考え方を含め、変化を加えてみる方法です。1の「転用」や2の「応用」に比べ、「変更」は求められる意識の変化幅が大きくなる分、やや難易度がアップします。

 「旅館をPRするという目的でなく、賢く旅行を楽しむ達人のノウハウ・知識を紹介してみたら?」。例えばこのように、従来のスタイルを否定してみるところから始めてみます。

  • オーナーが、顧客の立場になり、外部の視点で情報を発信してみよう

     ↓

  • 旅を生業とする立場だからこそ持てる視点が、アイデアの切り口になる

     ↓

  • 「旅館主人がこっそり教える、旅行を10倍楽しむコツ」
  • 「業界人はここを見る! フツーの人は見落としてしまう、宿の良しあしをチェックするポイント」

 なんて面白いのではないか。

     ↓

  • 立ち寄り湯をハシゴするとき、湯冷めしにくい移動方法と着こなし術
  • 持って行くと旅先で重宝する意外なグッズ
  • 盗難に遭いにくい貴重品の携行方法
  • お土産が増えても安心な、究極の荷物の詰め方

     ↓

  • 業界人の視点やウンチクを語ることで、プロらしさをアピールできる
  • 希少価値の高い情報なので、ブックマークされる確率も高い
  • 旅行業界の勉強会、業界人としての自己啓発についても触れられる

 慣習や慣れ親しんだ考え方を、とりあえず否定してみると、確実に新しい発想にたどり着きます。その発想が「アリ」なのかそうでないのかは、発想してからでも遅くありません。プロセスはさておき、まずは無理やりにでも、新しいアイデアにたどり着く方法です。これは、アイデアの「イメージチェンジ」ですね。

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