具体的には、これまでの連載でもご紹介してきた、MVPenやStickiesといったツールを使って、データを「キャプチャー」し、これをEvernoteに集めていくようにします。結論としては“Evernoteに集めましょう”なのですが、大事なことはEvernoteに集めるための作業負荷を可能な限り軽くすることです。
例えば、StickiesからEvernoteに転記するという作業を考えるとき、Stickiesにあるメモをメールで「友達に送る」という機能を使います。つまり、Evernoteのメール投稿のあて先に、Stickiesから送るようにするわけです。こうすることでStickiesで散らかったデスクトップも、次々と「送る」機能で片付けることができ、同時にメモがEvernoteに集まります。
あとは週に一度、Evernoteの整理をする習慣を欠かさないことです。これはトイレ掃除のようなもので、サボっているとどんどんイヤになってしまいますから、最初のうちは3日に一度など、やや頻度を高くしておいて、徐々に減らしていくといいと思います。
プラン名 | 価格 | 月間アップロード容量 | 添付ファイル |
---|---|---|---|
無料 | 無料 | 40Mバイト | 画像、音声、リンク、PDF |
プレミアム | 月額5ドル または年45ドル | 500Mバイト | どんなファイルも添付可能。さらにSSL接続 |
なるほど、入り口はいろいろなツールでいいけれど、最終的に1つのツールにまとめられるよう簡単な方法を考えておくと。1つ問題なのがEvernoteの容量なんですよ。無料なのは月間40Mバイトまでで、年45ドルの有料プランでも月間500Mバイトまでですよね。この量だと、写真や動画をアップするには足らず、やっぱりFlickrを使ってしまうわけです。ここで最終場所が分かれてしまうのですが、何かいい方法はないでしょうか?
なるほど、確かに写真や動画を管理しようとすると容量の壁にぶつかりますね。妥協案ですが、写真自体はFlickrなどにアップしておき、Evernoteにそのインデックス情報を持たせるというやり方が考えられます。Flickrへの当該写真ページのURLをEvernoteに張っておき、Evernoteは「索引」に徹するわけです。おそらく、撮った写真をどのように使うか、その目的によって整理のしかたも変わってくると思うのですが、斎藤さんは具体的に写真整理をどのようにお考えでしょうか?
会議をしたときに、最近ではホワイトボードに書いたものをカメラで撮るじゃないですか。僕はこのときにiPhoneの「AirMe」というアプリを使って、撮影した写真が自動的にPrivateモードでFlickrにアップされるようにしています。そして定期的にそのメモにタグを付けて、後から見返せるようにしようとしているんですが、実際には見つからないんですね。例えば、プロジェクトAについて、画像からPPTからメールまでいろいろな資料があるわけですが、これを一覧したり簡単に探し出せるような仕組みがEvernoteで構築できないかと思っているんです。
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