「たぐるフォルダ」「3回以上見かけたら」「注文しない」――38種類のたぐる実践法『アイデアパーソン入門』インタビュー(1/2 ページ)

さっそく「たぐる」をしてみた人も多いと思うが、いきなり「たぐれ」と言われても実行できない人もいるかもしれない。そんなわけで、『アイデアパーソン入門』の加藤さんらとともに「たぐる」の実践法を考えてみた。

» 2009年01月05日 18時00分 公開
[鷹木創,ITmedia]
st_sho01.jpg 「アイデア出しが苦手」「アイデアが浮かばない」――そんな人にぴったりな『アイデアパーソン入門』。あの『考具』の著者・加藤昌治さんの新刊です。

 2008年の暮れから2009年の始めにかけて、10日連続で掲載してきた「先出し『アイデアパーソン入門』」。読者の皆さんの中にも、さっそく「たぐる」をしてみた人も多いのではないだろうか。

「たぐる」方法38種類、ブレストしてみました

 とはいえ、いきなり「たぐれ」と言われても実行できない人もいるかもしれない。そんなわけで、『アイデアパーソン入門』の加藤昌治(かとう・まさはる)さんはじめ、担当編集のK氏やM氏、そして筆者(鷹木)を加えて、それぞれのたぐり方をブレインストーミングしてみた。

 20分ほど雑談気味にたぐり方を話し合って、出た方法が下の表だ。


No. たぐる方法 ブレスト中のコメント
1 PCのデスクトップブラウザのブックマークに「たぐる」フォルダ 「たぐらなきゃ」というプレッシャーにもなっていい
2 忘れないように付せんぺたぺた -
3 デパートぐるぐる ちょっとはずかしいですけどね
4 書店をめぐる -
5 カラオケするときに歌本をエイヤッと開く 目的の曲を探さないのがポイント
6 出張に行ったら、現地の地方紙を買う 現地の情報に触れられる。これいいですよ
7 毎月1冊か2冊、まったく興味のない雑誌を買う -
8 コンビニで並んでいる雑誌をばーっと立ち読みする -
9 新しい観光スポットに行く 古典的ですけど効果的
10 ランチするところをいつも変える -
11 逆に同じ喫茶店に行く 店は同じでも客が変わるのがいい
12 冬に行ったスキー場に秋に行く ぜんぜん雰囲気が違うところがいい
13 秘湯に行く アイデアとはちょっと違うけど、最近はインターネットやムック本に書いてあるから、怖くていけなかったところにいけるようになった。そもそも秘湯か? という懸念も(笑)
14 グルメサイトに載らないお店に恐る恐る入る -
15 海外とかで路地を歩き回り、変な店や変なレストランを探す 危険なエリアに入らないように
16 知らない人や用語を3回見かけたら、その人や用語について調べる -
17 呼ばれていない社内研修に行く テーマ設定された特定の人向けの研修は自分の範囲外のことが学べてオトク。30代なのに40歳研修などに顔を出すと「何してんの?」と言われると思うけど、会社の中で人脈作りにもなる。もちろん研修の主催者に許可は取るべき
18 過去の手帳を見る 自分の去年の手帳とか
19 ほったらかしにした領収書を確認する 1年前の長い出張などを思い出す効果。このタクシー代はなんだ? とかでいろいろ思い出せる
20 四半期ごとに自分が送信したメールを見る -
21 昔の名刺を見る 棚卸し作業みたい
22 本棚をたまにみる 買った本をアットランダムに本棚に入れておくと探すのが大変なんですけどね
23 自分の書いた記事やブログ -
24 人の書いた書類 最近はコンプライアンス上難しいかもしれないですけど、人の書いた書類を“写経”するのは学習効果がありますよ
25 同じ著者の本を全部読む -
26 同じ曲の指揮者違いを全部聴く -
27 同じ落語の噺家違いを聴く -
28 映画のディレクターズカットを観る -
29 現地に行く -
30 おっかけする これは「ほる」かな。「押さえてる」だけかも
31 アニメ化された原作を読む -
32 物まねする 目標としている人を徹底的にまねするといい
33 自分が書いた文章をイラストにする 図解で説明できると理解が深まるし、ほかの見方ができるようになる(かもしれない)
34 同居人が行きたいところに自分自身が行きたくなくても付いて行く 香水の店とか、見たくない映画とか、借りてこられちゃったDVDを見るとか
35 連れてこられちゃった店の商品棚をくまなく見る 普段見ないし。服のお店だと、こんな柄があるんだという気づきもあったりする
36 レストランで主体的に注文しない 誰かの注文に乗っかる、というのも面白いです
37 知らない人が集まる宴会に行く 半分知っている人で半分知らない人ぐらいの割合がちょうどいい
38 地方に行くと書店とスーパーマーケットに行く -

 ――という感じ。加藤さんは「これだけ出しても面白いものは1つか2つなんだよね」と謙遜(けんそん)していたが、読者の皆さん、いかがだろうか。

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