余ったクリアファイルで作る「防水ブックカバー」3分LifeHacking

飲みかけのコーヒー缶をうっかり倒し、本を濡らした、風呂で読書したら本がしわしわになった――。そんな時、便利なのが防水ブックカバー。オフィスで余っているクリアファイルで簡単に作れるのだ。

» 2009年01月23日 13時45分 公開
[豊島美幸ITmedia]
防水カバーをした本。手前の赤いカバーが作ったばかりのもの。奥の2つは5年程度経過しているが、本はキレイなままキープ

 飲みかけのコーヒー缶をうっかり倒し、大事な本を濡らしてしまった、風呂で読書していると、湯気を吸った本がしわしわになってしまった――。こんな時に便利なのが、本が濡れるのを防ぐ防水ブックカバーだ。

 以前紹介した余りカレンダー同様、オフィスに余っているものを使って、出費ゼロで簡単に作ることができる。クリアファイルでカバーを作るのだ。メリットは次の7つになる。


1.水に強い:風呂でも読めるなど、読書環境の選択肢が広がる。

2.汚れに強い:カバーに付いた汚れを濡れた布などでぬぐえるから、カバー自体も、紙布製のカバーに比べて汚れにくい。永久保存版の本や使用頻度の高い辞書に向いている。

3.簡単に作れる:カット1回、折り3回でできるため、誰でも簡単に作れる。

4.見つけやすく機能的:表紙が透けて見えるから、購入した本屋のブックカバーが並んだ本棚前でありがちな、「あの本、どこだっけ?」にならず見つけやすい。

5.ややハードカバー化できる:ややハードカバー化できるため、本の強度が増す。

6.絵柄の着せ替え自由:カバーが透明なので、好きな絵柄の紙を挟み、絵柄を自由に着せ替えできる。

7.出費ゼロ:中古のクリアファイルなどの余りファイルを使うため、出費はゼロ。

作る――カッターで折り目を入れるのがポイント

準備する:作り方を見ていこう。用意するものは本、クリアファイル、カッター、長さ30センチ程度の定規。また、誤って切り過ぎないよう作業机に古新聞などを敷いておく。

 本とクリアファイルはサイズをチェックしておこう。クリアファイルの袋状になった端の縦線を、本の背に当たるようにカバーを作る。あらかじめファイルの端と本の背を合わせてみて、本よりクリアファイルのサイズが大きいことを確認。上下はあまり気にせず横幅は5センチほど余裕があるのが理想だ。

 A4サイズのクリアファイルとA5サイズ程度のソフトカバーの単行本なら、上下左右とも5センチ程度の余裕ができるため、相性がいい。

切る:クリアファイルを敷いた上に閉じた本を置く。ファイルと本の上部同士を合わせ、はみ出たクリアファイルの下部分を、ファイル2シート分、一気に切り落とす。

 この時、本の底辺に沿って定規を当て、切るラインを固定。本を外して切れば、正確な位置で切れる。2シート分を1度に切り離すので、やや力を入れてカットした方がいい。

(左)ファイル、本の上部を合わせたら、本の底辺に定規を沿わせる。(右)定規をしっかり押さえ、本を外して一気にカット。定規は、力を入れた刃先が食い込みにくい金属性がオススメだ

折り目を入れる:クリアファイルに折り目線を入れる。新たに折り目を付ける線は、クリアファイル中央にすでに付いている、本の背側の線以外の3本の縦線。まず本の背側の残り1本の縦線を入れる。次に本をめくる側の端の縦線2本を入れる。1度入れた折り目線は、紙製カバーのように簡単には修正できないため、実際のラインより1〜2ミリ程度、余裕を持って入れておくのがポイント。

 広げたファイル上に、表紙面、背面、もう片方の表紙面と、閉じた本を展開させていき、面ごとに本の端に沿って縦線の折り目をカッターで入れていく。折り目を入れるのが目的なので、カッターの刃はあくまで軽く! 「表面に傷を付ける」程度の意識で刃を滑らせるのがポイントだ。

(左)本をぐるりと“でんぐり返り”させて折り目を入れていく。背表紙が下の時は本の安定があまりよくないので、あてがった定規沿いにカッターを走らせるとやりやすい。(右)折り目を入れたところ

 山折りしたら完成:折り目線をごく軽く山折りするだけで、すぐ折り目が付く。これで完成だ。

(左)山折り中。(右)できあがり

 こんなふうに簡単に作れるクリアファイル製ブックカバー。折り目部分で表紙をしっかりホールドするから、紙や布製のものに比べてスポッと外れる心配がないのもメリットだ。ただし表紙の厚み分の折りしろを想定していないため、数ミリの厚みがあるハードカバーの本には向いていない。折り目を入れる際、厚み分の折り目を2本追加で入れると、ハードカバーにも使えるだろう。

 非防水タイプでは余りカレンダーから、防水タイプではクリアファイルからと、オフィスにあるものを再利用して、好みのブックカバーを手に入れよう。

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