過ごしやすい季節だからでしょうか、結婚式も春と秋が多いようです。結婚式と言えばスピーチ。頼まれて頭を抱えている人もいるのではないでしょうか。
春です。ちょっと暑いぐらいですが、過ごしやすい季節になってきました。そんな季節だからでしょうか、結婚式も春と秋が多いようです。皆さんの中にもこれから結婚式に出席する人もいらっしゃることでしょう。結婚式と言えば、頭を悩ませるのがスピーチです。ということで今回は、結婚式のスピーチについて考えてみましょう。
本当に不思議なことなんですが、結婚式での挨拶やスピーチって、面白くないものが多いように思います。いまだに仲人さんが「新郎は○○大学を優秀な成績で卒業し……」なんてことを言いますし、友人代表のスピーチも当たり障りのない話が多いです。話を聞いている側としても、顔は笑顔でも心の中では白けてしまうこともありますよね。
結婚式のスピーチは、何であんなに面白くないものが多いのでしょう。それは、結婚式という儀式に大きな原因があるのではないかと私は考えています。
だいたい結婚式に招待されると、慣れてない人は失礼があってはならぬと、冠婚葬祭の本を読んだりするわけです。そこには、たくさんのやってはいけないことが書かれています。ご祝儀ひとつとっても、「結婚のお祝いには蝶結びの水引は結び目がほどけてしまうことを意味するからNG」だとか、「金額は2万円、4万円は割れるからNG」だとか、もうたくさんのやってはいけないことが延々と書かれています。
さらにスピーチに至っては「縁起の悪い忌み言葉に注意せよ」と書かれており、そこに書いてある使ってはいけない言葉がこれまたたくさんある上に、いつも日常的に使うものばかり。だからちょっとでも気を抜くと、うっかり使ってしまいかねないし、そのために両家を不愉快にさせてはいけません。結婚式に参加し、あまつさえスピーチまでやるというのは、いろいろなやってはいけないことが自分自身に降りかかってくるわけで、その結果、当然ながら、
といった状態に陥ってしまいます。だから、できるだけ無難に、スピーチ集で書いているような、当たり障りのない話になってしまうんですよね。これでは退屈でつまらないスピーチになってしまうのは、当たり前なのです。
じゃあ、そういった気配りをまったくせずに、面白おかしいスピーチをすればいいのかといえば、そういうわけにもいきません。やはり、結婚式というのは、新郎新婦ご両家の新たなる門出であり、そのための重要な儀式です。ですから、面白ければいい、ウケればいい、という心構えでスピーチをしていい訳はありません。やはり、そういった場でのマナーをできるだけ守るということも、大切な大人のたしなみであります。
では、結婚式のマナーを守り、かつ心のこもったスピーチを行うためには、一体どうしたらいいでしょうか?
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