「努力は裏切らないですよね、サッカーも開発も」――。小学校からサッカーを練習してきたというTetsuさんに、「Twitterなら続けられるから」という理由で開発したというtsuduketerについて聞いてみた。
ひとりで作るネットサービス第45回は、Twitterを活用して継続したいことを支援するためのツール「tsuduketer」を作り上げたTetsuさん(27)を取り上げる。
Tetsuさんは「tsuduketer」以外にも記憶力を強化するためのツールや、サッカーのフォーメーションを図式化してブログに貼り付けられるツールなどを作っている。自分が欲しいものをコツコツと作っていったというTetsuさんの開発スタイルに迫った。
「努力は裏切らないですよね、サッカーも開発も」――。小学校からサッカーを練習してきたというTetsuさんはそう話す。現在はSEとして仕事をしているが、Webサービスを作り始めてからまだ4年ほどしか経っていない。プログラミングを覚えたい人にアドバイスはありますか、と聞いたらそんな答えが返ってきた。
「無理せずに、ちょっとずつ作っていけばいいと思います。最初から難しく考える必要はなくて、シンプルに簡単なものから取り組むべきです。分からないことがあっても調べればたいていのことは分かります」
彼が最初に作ったサービスはサッカーのフォーメーションを図にしてブログに貼り付けられるという「TextFormations」だ。「ワールドカップもあったのでサッカー観戦記のブログを書こうと思ったのです。そうなるとフォーメーション図が必要になります。ほかの人もひょっとして使えるのかな、と思って作ってみました」
仕事ではPerlを使っていたと言うTetsuさんだが、自分でWebサービスを作るのは初めてだった。最初のバージョンはフォーメーションの種類、選手の名前を入れてぽんとボタンを押すだけの簡単なもの。出力もテーブルタグを駆使したコードで、「レイアウトを崩さないためにそうしたのですが、コードの量が多くて……」といった仕上がりだった。しかし、Testuさんは焦らずに自分ができるところから始めていったのだ。
いったんそこまでできると、次にJavaScriptを駆使して動的にプレビューができるようにした。入力した値に応じて、リアルタイムにフォーメーション図を更新できるようになった。出力形式も画像やリストといったものを増やし、どんなブログにも貼り付けやすいようにした。
そこまでできたらしばらく運用してみて、次に選手やチーム名からフォーメーション図を検索できる機能をつけた。自分が気になる選手がいるフォーメーションを貼り付けているほかのブログを見に行ってみる、ということができるようになったのだ。
初めて作ったWebサービスではあったが、ぽつぽつと感想も寄せられた。「使いやすいです!」「こういうのを作ろうと思っていたんですよ!」。そうした声を聞くにつれ、次はこういうサービスを作ってみよう、と考えるようになったというTetsuさん。次に手がけたのはTwitterを使った継続支援ツールだった。
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