トヨタの影響力も明確に――「図解思考」でメモが変わる(基本編)世の中「四角形と矢印」でできている(1/3 ページ)

わたしたちは情報をインプットして、理解し、記憶するときには必ず「絵」にしています。本連載では入ってきた情報を整理・分析し、他人に分かりやすく伝える技術「図解通訳」を紹介。今回は四角と矢印という基本形、そして、そのバリエーションで描けるさまざまなな関係性を解説していきます。

» 2009年11月25日 15時50分 公開
[永田豊志,Business Media 誠]
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 前回は、図解で考えながら、メモをとる重要性を解説しました。個条書きメモをやめて、図解でメモをとる習慣を身につければ、あなたが想像するよりはるかに知的生産性が上がること間違いナシです。

 今回は、基本形である「四角形と矢印」でどんな表現が可能なのか、解説してみます。

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※本連載は『頭がよくなる「図解思考」の技術』(中経出版刊)から抜粋しています。

四角形と矢印で、人、企業、行動などの「関係性」を示す

 図解通訳の基本となる構成要素(エレメント)は「四角形と矢印」です。四角形と矢印によって物事の関連性を示すことができます。

 四角形の中には、人、企業、対象物、コンセプト、作業内容、現象などさまざまなものが入ります。また、矢印は四角形から別の四角形に対して何かを与える、提供する、あるいは主従関係によって支配したり、命令したりといった意味になります。

 応用範囲の広い四角形と矢印ですが、逆にいえば、あらゆる事象はこの基本パターンの繰り返しや組み合わせで表現できるということです。さらに、矢印のバリエーションを増やすだけで、多様な表現が可能となります。

それではさっそく、簡単な例で解説してみましょう。

photo 財の提供を表す図。親会社は子会社に対して出資を行なっています(つまり財の移動、支配下)。80%はその出資比率を表しています

photo 手順を示す図。申込の次は審査を行なうことを示します。その際に、必要なものとして、申込書類が送られます

photo 原因と結果を表します。現在はくもりですが、天気が下り坂なので、3時間経過した後には雨になることを示します

 どうですか? 簡単でしょ?

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