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» 2009年12月17日 12時15分 公開

あなたの不安、見積もります:本気で何かを習慣化したい人がすべき、たった2つのこと

あることを習慣にするためには、どうしても欠かせない2つの要素があります。

[佐々木正悟,Business Media 誠]

 今回は「習慣化」についてのお悩みです。

ビジネスパーソンの気になる疑問

 「21日間続ければそれは習慣になる」という格言(?)を聞きました。それを信じて、英語の勉強を21日間続けたのですが、習慣化したという感じがしません。正直に言えば、今日もサボりたい気持ちでいっぱいです。私はよほど意志が弱いのでしょうか……?


 まず、21日間続ければそれが習慣になるという話には、根拠がありません。少なくとも心理学的な根拠はありません。ある種の習慣は、2日もあればつくものです。

 例えば、喫煙が習慣となるのに21日も必要ありません。一方で、40日間禁煙に成功したのに、結局たばこをやめられなかった人を私は知っています。

 あることを習慣にするために、どうしても欠かせない要素が2つあります。

  • 「気づかないうちに吸い寄せられてしまうほど好きな部分」があること
  • 「やるたびにイヤだと意識してしまうくらいイヤな部分」がないこと

 です。この「好きになれる部分」に気づくことはとても大事で、ちょっとでも「ここが気に入っている」と思ったら、すぐさまメモをして、それを拡大するようにすることです。非常に気づきにくく、個人的すぎて説明できないような、些細(ささい)な点が実は大事なのです。

 私は留学中、徐々に英文をたくさん読めるようになりました。英語を読む習慣がつくきっかけとなったのは、ある種の構文をある一定の速度で読むと、ぞくぞくするような快感が得られることに気がついたからでした。こういうものはほかの人には当てはまらないでしょうから、各人が見つけ出すしかないのです。

 また、英文を読むのがはじめはとても苦痛だったのですが、その苦痛の原因をとことん探ってみると、何のことはなく、長く英書を読んでいると腰が痛くなってくるというものだったのです。以後は立ったり座ったり、とにかく次々に姿勢を変えれば、長時間読み続けられるということが分かりました。

 自分でも簡単には気づかないような快感を見つけ出し、苦痛を排除すること。それを断続的にやることです。そうすれば、けっこう色々なことが続くようになるものです。

今週の「これを減らしてみる」

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筆者:佐々木正悟

 心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスに派遣社員として入社。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。同大学卒業後、2004年ネバダ州立大学リノ校・実験心理科博士課程に移籍。2005年に帰国。著書に、『スピードハックス』『チームハックス』のほか『ブレインハックス』、『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』、『やる気ハックス』などがある。「シゴタノ!−仕事を楽しくする研究日誌」にて「心理ハック」を連載中。ブログ「ライフハックス心理学」主宰。


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