あまりにも年末年始が忙し過ぎて、キャパシティをオーバーしてしまいました。本業であるコンビニの仕事以外にもいろいろなことに手を出してしまったのが原因。ですが、やりたいことはやりたい! そこで店内のPOPを簡単に作る方法をフレームワークと図解思考で考えてみました。
年末に、数冊フレームワークに関する書籍を買い求めました。誠ブログでもおなじみの開米瑞浩氏著『最強のビジネス図解ワークブック』。同じく誠ブロガーの石井力重氏著『アイデア・スイッチ』。そして、誠 Biz.IDでも連載している永田豊志氏著『頭がよくなる「図解思考」の技術』、『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』の計4冊です。
理由は、あまりにもこの年末年始が忙し過ぎたこと。私の本業であるコンビニの仕事以外にもいろいろなことに手を出してしまって、自分の許容をオーバーしてしまったのです。
しかし、やりたい事はやりたい。なんとか自分の処理容量を増やしたいと思ったのでした。そこで思い付いたのは、自分のやっている仕事を単純化すること。行動前にいちいち考えることを短縮できないだろうか? と。行き着いたのは、「フレームワーク」という考え方であります。
フレームワークで検索してみると以下のようなことが書かれています。
フレームワーク【framework】
ソフトウェアの世界では、アプリケーションソフトを開発する際に頻繁に必要とされる汎用的な機能をまとめて提供し、アプリケーションの土台として機能するソフトウェアのこと。(中略)具体的なソフトウェアだけでなく、汎用的に適用できるプログラムの設計モデルや典型的な処理パターンなどを含めてフレームワークと呼ぶ場合もある。
e-Wordsより引用(太字は編集部による)
元々は、IT関連の言葉だったのですね。私は、アイティメディアが運営するブログで書いているくせに、そっちの方面は全くの無頓着。「なぜ、誠ブログで書き始めたの?」なんて質問には、明確な回答ができないほど。なんせ単なるコンビニのおっさんだからねえ(笑)。
さて、フレームワークに戻ります。要するに、いろいろな仕事について共通項を抜き出し「A→B→C→完成(完了)」という手順を作れたら作業時間の短縮が図れるし、仕事のキャパシティも増えるのではないだろうか――ということです。
しかし、そんな難しいこと、私にはできそうもない。ならば、定形的な仕事を見付け、せめてそれだけでもフレームワークに似たものを作り出し、従業員に作業を振ってしまえと考えたのです。
コンビニには多種多様のPOPが掲出されています。ほとんど本部が作成し送付してくれますが、いまひとつなPOPも作って送りつけてきます。ですから、モノによってはPOPを自作しなければならないことが多いのです。これをアルバイトに「POP作って」と言っても、なかなかどうして難しい。PCの普及によりフォントも多種ありますし、字が汚いとかの問題はありませんが、どんなことをPOPに書き込めばいいのか? そこが難しいのです。
そこで、マーケティングミックスという考え方です。マーケティングには供給側の企業と需要側の顧客の視点が必須。順番にフレームワークを考えてみます。
今回はPOPですので、上記の「マーケティングの4C」が利用できそうですね。早速POPの定形フォーマットを作成してみました。例えば、新商品のイチゴパフェを売り込むPOPです。
4C | 考え方 | 具体例 |
---|---|---|
Customer value(顧客にとっての価値) | この商品を手にすることで得られる価値 | 「とちおとめ」をふんだんに使った |
Customer cost(顧客にかかるコスト) | 単純に価格もしくは、値引き価格 | 今なら398円が378円に! |
Convenience(顧客にとっての利便性) | 「今ココで買った方がいいですよ」的なおススメ用語 | いちごフェア開催中 |
Communication(顧客との会話) | クチコミ的な言葉やランキング情報 | バイトの○○クンオススメ。当店デザートランキング1位 |
こんな感じです。これを図解にした「フレームワークもどき単品POPフレームワーク」が下の図です。いかがでしょう?
書くことを決めてしまえば、考え込むこともないですし誰でも作れます。これで時間を作って、年始に購入した自転車で海までサイクリングしてきま〜す。気楽に言っているようですが、これ(サイクリング)は遊びではありません。今年はダイエットに励もうと思っています! 失敗した場合、リバウンドで0.1トンの大台に乗ってしまうことが確実でしょうから、かなり真剣ですよー。
※この記事は、誠ブログの「とあるコンビニオーナーの経営談議:フレームワークに凝りだした」より転載しています。
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