「4文字英語の最強フレームワーク」の最終回は、コストを引き下げつつ、価値を上げるためのアクション「ERRC」について。一見矛盾とも思えるこの2つを同時に実現するにはどうしたらいいだろうか。
フレームワーク(枠組み)を上手に活用することで、仕事の効率と成果を格段にアップできる――4文字英語の最強フレームワークを5回に渡ってご紹介します。
今回紹介する最強フレームワークは、『知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100』(ソフトバンククリエイティブ刊)から抜粋しています。
「4文字英語の最強フレームワーク」の最終回は、「コストを引き下げると同時に顧客にとっての価値を向上させていく」ためのアクション「ERRC」について解説します。
バリューイノベーションは「コストを引き下げると同時に顧客にとっての価値を向上させていく」ことです。一見矛盾とも思えるこの2つの実現を同時に行うことが、バリューイノベーションの重要なポイントで、ブルーオーシャン戦略の土台ともいえる概念なのです。しかし、コストを引き下げつつ、価値を上げるにはどのようにすれば良いのでしょうか?
同業各社の戦略を分析すると、一般的には同じポイントに力を入れていることが多くあります。しかし、力点が同じところにあると、競争はどんどん激しくなっていきます。そこであえて同業他社が力を入れている要素に力を入れずに(その分、余計なコストを抑えられる)、他社が重要視していないポイントに力を入れる(価値を向上させる)ことによって競争を避ける。まさに、これがバリューイノベーションなのです。
ブルーオーシャン戦略では、バリューイノベーションを検討、実現するために、4つのアクションという道具を使います。これは、その頭文字から「ERRC」(エルック)とも呼ばれています。ERRCの考え方はこうです。ブルーオーシャン戦略を検討するのであれば、既存の商品に対して、以下の4点を検討してみてください。
重要なのは、低コスト化だけでも、差別化だけでもNGということです。両方を一緒に実現した商品やサービスにしないと、新たな市場を開拓できません。
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