クラウドサービスの達人たちに聞く連載「あなたのEvernote、見せてください」の後編です。今回はITジャーナリストの花岡貴子さんら3人のEvernoteを見せてもらいました。
前半に引き続き、Evernoteを日々活用しているパワーユーザーの人たちに、実際に使っているノートブックを特別に公開してもらい、分類におけるこだわりについて聞いてみました。
これまでに失敗した分類方法や、敢えてEvernoteでは管理していないデータの種類についても質問していますので、参考にしてみてください。
後編のトップバッターはITジャーナリスト兼競馬評論家の花岡貴子さん。長野県岡谷市生まれの東京で育ちで、21歳で競馬の世界へ。実は情報処理試験第2種を所持し、競馬評論家としてだけでなくITジャーナリストとしても活躍中。もちろんEvernoteも相当使い込んでいる様子。さっそく拝見させていただきます!
Evernoteの契約種別 | PC | スマホ(キャリア) | スキャナ |
---|---|---|---|
プレミアム | ASUS ZENBOOK デスクトップPC(Windows 7) |
iPhone 4S(ソフトバンク) iPad 2(Wi-Fi) GALAXY S II SC-02C(NTTドコモ) ARROWS Tab LTE F-01D(NTTドコモ) |
ScanSnap S1500M ScanSnap S1100 |
記憶力に自信がないので、とりあえずEvernoteに入れています。そうすると、Evernoteに保存したものをちょっと見たら思い出すこともあるんです。記憶を思い出すための“きっかけ”って大事ですね。
基本的にノートブックを見るか、タグを見るか、検索をするかの3パターンで目的のノートまで行き着きます。なので、実は命名方法が大事なのですが、最近はタグの付け方が変わってきました。
以前はノート名=タグというような運用もしていたのですが、そうするとノート名が大量になってしまい混乱してしまうこともありました。そこで、現在はノートブック名にもノート名にも入らない内容を付けるようにしたんです。例えば「泣ける」「どうしようもない」など、感情を表現するようなタグ付けですね。もちろん「テンプレ」「ボツネタ」のようなタグもありますが。
先ほどのタグの命名方法が変化したことにもつながるんですが、タグの種類が増えると目的のファイルまで探しにくくなるんです。キーワードなのか、タグなのか自分自身でも混乱してしまったので、最近ではタグに感情を表現する内容などを付けるようにしているんです。
機密性の高いもの、例えば取材先の個人情報は入れないようにしています。例えば取材した社長さんの個人的な秘密などはEvernoteには入れません。とっさに探さなくていいものもEvernoteには保存しませんね。ただ、名刺や年賀状など個人情報があってもそれほど機密性の高くないものはEvernoteを活用しています。
「ポメラ DM20」を使っているんですが、iPhoneアプリの「ポメラQRコードリーダー」がEvernoteに転送できるので便利です。「ショットノート」(iPhoneアプリ)や「CamiApp」(iPhoneアプリ)といったスマホ連係ノートも愛用中で、特にCamiAppはタグが付けられるのでEvernoteとの相性はいいですね。CamiAppで暫定的にタグ付けし、後からEvernoteで整理するというフローです。ほかにも仕事で「SugarSync」で共有したフォルダをEvernoteから確認しています。
感情タグというのは面白いですね。思い出す「きっかけ」としての効果は確かにありそうです。個人的にはタグの中にある「地獄」というのが気になります。いったいどんな資料につけられているんでしょうか。
今回ご紹介の達人の中では紅一点の花岡さん。確かに感情でタグ付けするのは面白いですね。これは担当Tも試してみたくなりました。
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