30代で、その人の“お金の人生”が決まる30代にしておきたい17のこと(1/4 ページ)

30代になれば、稼げる人は収入がどんどん増えるし、稼げない人は稼げないままだ――。「もうこれでいい」と思うのであれば、堅実な生活を送り、もっと上を目指すのであれば、スキルなどを身につけなければいけない。

» 2012年11月02日 11時00分 公開
[本田健,Business Media 誠]

30代にしておきたい17のこと:

 この連載は書籍『30代にしておきたい17のこと』(だいわ文庫)から抜粋、再編集したものです。

 30代は、その他の年代に比べて人生がダイナミックに変化する時期です。結婚や転職、収入の格差など、周囲とも差が出てきて、昔からの友人でも会話がかみ合わなくなることもしばしばです。また社会人としてのキャリアが10年以上経過し、落ち着いて自分を見つめられる時期でもあります。そのため自分の実力を自覚して愕然としたり、逆に新たな可能性に心を躍らせることもあるでしょう。30代は、希望と絶望のはざまの10年とも言えるのです。

 この10年をどう乗り切るのか、それによって今後の人生が左右されるとも言えます。その貴重な10年にぜひしておくべき17のことを、ベストセラー作家の本田健が、自身の体験も交えて紹介します。

著者プロフィール:

本田健(ほんだ・けん)

 神戸生まれ。経営コンサルティング会社、ベンチャーキャピタル会社など、複数の会社を経営する「お金の専門家」。独自の経営アドバイスで、今までに多くのベンチャービジネスの成功者を育ててきた。

 『ユダヤ人大富豪の教え』(大和書房)をはじめとする著書はすべてベストセラーで、これまでに70作品以上を出版し、累計部数は500万部を突破。現在は、執筆活動、講演会やセミナー、ポッドキャスト、各業界のトップランナーとの対談した内容をまとめたオーディオ教材など、さまざまなメディアから、「人生を幸せに豊かに生きる知恵」を伝えている。

 本田健の公式Webサイト「幸せな小金持ちになるホームページ」、各業界のトップランナーと対談「アイウエオーディオ倶楽部


いくら稼いで、いくら使うのかを決める

 お金は、パートナーシップと並んで、30代の人生を左右する要素です。

 稼げる人は、収入がどんどん増えるし、稼げない人は稼げない――。20代から、新しく一歩進んだステージに、それぞれの人がいるわけです。

 サラリーマンの人たちの稼ぎ方は、安定したまま固定化します。

 フリーランスの人の場合は、収入の上下の幅が激しく揺れるときでしょう。

 だから、自分がいくら稼ぐのか、いくら使うのかのプランは立てにくいかもしれません。

 けれども、だからこそ、自分がいくら稼ぐつもりなのか、いくら使うつもりなのかを考えておくことが大事なのです。自分がいくら稼げるのか、稼ぎたいのか、いくら使うのかを見誤ると、自己破産の憂き目を見たり、あるいは、いくら稼いでもお金が残らなかったりということになります。

 サラリーマンの人も、30代で、いまの収入をどこまで伸ばすつもりなのかを考えてみるといいでしょう。

 「もうこれでいい」と思うのであれば、堅実な生活をしていかなければなりません。もっと上を目指すのであれば、積極的に投資をしたり、給料を上げるためにスキルを身につけたり、独立の準備をしていくことも必要です。

 そういうことを決めなければいけないのが、30代なのです。

 「自分はもう、こんなもんでいいや」と考えたところが、あなたの人生の上限になります。そこからは、もうだいたいあなたの人生は読めてきます。

 それが不幸というわけではありませんが、変化の少ない人生といえるでしょう。それを選択するのも一つの生き方です。

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