現代の生活では、そのクオリティは、ある程度、その人の収入の多い少ないによって決まるといえます。
例えば、収入が月に30万円の人と、100万円の人とでは、楽しめる世界がまったく違ってきます。
それは、いまの社会が、お金を出せば出すほど好条件なもの、クオリティの高いものが手に入るようにできているからです。
だから、子どもに「いま欲しいものは何ですか?」と聞いたら、大半が「お金!」と答えます。お金があれば、いろんなことができることを、子どもでさえよく知っているのです。
幸せや豊かさを感じるうえで、収入の多さも大事ですが、それと同時に、その収入を得るために、どれだけの精神的、肉体的エネルギーを使っているのかも、とても大切な要素になってきます。
どれだけ高収入を得ても、心も身体もボロボロになっていては、その価値は半減してしまうのではないでしょうか。
お金が人を混乱させるのは、どれだけ稼いでも、なかなか手元には残らないようにできているからです。
ふだん、節約を意識していても、お金を残すのはほぼ不可能です。なぜなら、この世界には、お金を使わせようとする仕掛けがいっぱいあるからです。
また、巧妙なマーケティングのせいで、お金のない不便さが必要以上に強調されています。そのために多くの人が「お金がなければ生きていけない」という切迫感を持っています。そのプレッシャーに人は、生命を危険にさらすことさえあるのです。
お金のすばらしさと怖さの両方を感じておきましょう。
(次回、「パートナーや子どもを持つかどうか決める」について)
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