発表会では、エプソン販売 取締役 販売推進本部長の中野修義氏が登壇し、昨今のプロジェクター市場について説明した。2011年は震災の影響もあり、市場が縮小傾向にあったものの、2012年は市場規模も回復し、現在も拡大しているという。
市場拡大の要因は文教市場の回復のほかに、ローエンドマーケットの拡大があり、「10万円以下の価格帯が好調で、2011年に比べて1.5倍くらい売れている」と中野氏は述べる。
今回投入したビジネス用のプロジェクターは会議やプレゼンテーションで役に立つ機能を数多く搭載している。中野氏はこの機能の効果について、「会議が活発になるだけではなく、より効率的になる。コミュニケーションが活発になることで、正しい意思疎通が行えるし、欠席者がいても、結果をクラウド上にアップすれば、共有は容易だ。会議で起こりがちな無駄を減らせる」と話した。
こういった、仕事へのメリットを強調するため、今回の新製品は「ビジネスのゴールが近くなる」をキャッチフレーズとして、プロモーションを展開する。発表会で、販売戦略を説明したエプソン販売 VIMD部 部長の久保厚氏は、「今回の製品は、実際に機能を体験しないと魅力が伝わりづらい。お客様が製品に触れる機会を作るのが大事」と説明した。全国の販売店での常設展示を増やすほか、各種展示会への出展を増やすという。
エプソンは新製品の販売目標を今後1年(2013年中)で1万5000台としている。「2012年は、文教市場で電子黒板機能を備えたプロジェクターの導入が進んだ。ビジネス向けも含めて、来年以降、どんどん売り上げを伸ばしていきたい。2015年には、書き込みを行える製品が売り上げ全体の3分の1ぐらいを占めてくれればと思っている」(中野氏)という。
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