かわいがってもらうことが、年上の人と仕事するときのコツ世界を変える80年代生まれの起業家(1/2 ページ)

若いときは実体験が少ない。だからこそ刺激を受けやすいところもあるが、1回やって失敗してしまうと怖くなってしまう。鈴木さんは、最初をうまくやるために年上の人にアドバイスをもらうのは大切だと話す。

» 2013年12月05日 11時00分 公開
[山口哲一,Business Media 誠]

集中連載「世界を変える80年代生まれの起業家」について

 本連載は、山口哲一著、書籍『世界を変える80年代生まれの起業家』(SPACE SHOWER BOOks)から一部抜粋、編集しています。

日本を活性化させるのは、80年代生まれの起業家だ!

国内の雇用環境の激変を背景に、若者の職業選択は大きく変わろうとしている。自己実現を1つの手段として、生き方として、新たに自らサービスを創造する「起業という選択」が注目されている。

本書では社会に新たな価値を提示し果敢に挑戦をし続ける、注目の80年代生まれの起業家10人に焦点をあて、彼らの起業動機やサービスのコンセプト、事業のあるべき姿、将来や人生の目標などをたずね、彼らの真の姿を浮彫りにしながら、起業という「もう1つの生き方」を提案。

シューカツの社会的矛盾と起業という選択肢の価値を問う。


プロフィール:

鈴木仁士

1989年生まれ。国際基督教大学卒業。Open Network Lab第2期生。2011年8月、Wondershake Inc.設立。同社、代表取締役に就任。TECLOSION 2011最優秀賞。2011年9月12〜14日にサンフランシスコで開催されたTechCrunch DisruptにてBest Use of Social Data Award 受賞。「何気ない日常に非日常な体験を」のフレーズをミッションにサービスを作っている。

現在は新たに「Locari」(ロカリ)というサービスを開始。世界中の埋もれている良品をユーザーに届けるショッピングプラットフォーム。若い女性をターゲットにした毎日特別価格のタイムセールで、エンターテイメント性のある購買行動を促進。


年上の人と仕事する時のコツはかわいがってもらうことかなと

 年齢が若いと、実体験が少ないですよね? 若いからこそ刺激を受けやすいところもあると思いますが、1回やって失敗すると怖くなってしまう。最初をうまくやるために、年上の人にアドバイスをもらうのは大切だと思います。

 年上の人と仕事するときのコツは、かわいがってもらうことですね。若いうちは知らないことが多くても当然と思い、Twitterなどで声をかけて話を聞きに行ってました。20代の人は忙しかったりするんですけど、40〜50代になると時間がある人も多い気がします。遠慮しないでコンタクトしてみると、教えていただけることは多いです。

新サービス「Locari」は、これまでなかったECサービス

 近々、リリースする新しいサービスは「Locari」(ロカリ)という、これまでになかったようなECサービスです。

LocariのWebページ

 楽天やAmazonで探すのが難しい、もしくは置いていないような、主にファッション系の商品をお客様のスマホに配信していきます。基本的にはスマホ上のアプリとして提供します。毎日20〜30%の割引セールがあって、私達がブランドと契約して、商品が売れたら直接お客様に配送してもらいます。特徴として、私達はLocari上で手数料を取っていません。その代わりにさらに割引や特典の付与をブランドにお願いしています。それによってお客様からすると損をしない仕組みになっています。

 毎日新たなセールが開催されるので、常に次はどんな商品が出てくるのか、ゲームにちょっと近い感覚で楽しんで貰いたいですね。日本で購入しづらいものや売っていないものを中心に、30くらいのブランドやお店と契約をしました。海外の職人さんと直接話をしているケースもあります。今のところ、海外のブランドが2〜3割、日本が7〜8割です。最初は試着が必要ないものを売ろうと思っていたので、アクセサリーやコスメ、インテリア、雑貨などが中心です。

 中長期的には上場を狙いつつ、100万人ほどの有料会員が使うサービスを作りたいですね。クックパッドやニコニコ動画に近い月額課金のサービスなので、会員数が大きな指標です。

 このアプリを通して、女性の毎日の生活によりワクワク感を提供したいです。同時に、これまで埋もれてしまっていた世界中の魅力的な商品を活性化させることができると思っています。

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