“社会を変える”最強チームの作り方――【第2回】共感する仲間を集めるベストチーム・オブ・ザ・イヤー(2/2 ページ)

» 2014年03月19日 11時00分 公開
[ベストチーム・オブ・ザ・イヤー]
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思いを振り返りながら“チームの形”を整える――存在共感チームの個性を作り出す

 これまでのプロセスを通じて、11もの「存在共感チーム」ができあがった。次はチームの「個性を作り出す」ステップだ。具体的には、チームのビジョンやブランディング、アクションを起こしてほしい人を決めていく。存在共感チーム作りのヒントを探るため、新たに誕生したチームを追いかけてみた。

チーム「30歳からの働き方Reデザイン」の場合

  • 自分が感じた問題意識から、チームを作っていく

 「長時間労働で疲れているし、余裕もない。もしかしたら働く大人世代が幸せではないのかも?」

 リーダーの山野宏子さんは出産後、ほかの働くママたちとかかわる中でこんな問題意識を持つようになった。近年、場所や時間から自由になる“ノマド”な働き方が提唱されているが「すべての人が実現可能な働き方とは言えないかもしれない」(山野さん)。

 「まずはキャリアを見直す場や仲間が必要。幸せに働くために、学び続けることも欠かせない」。この山野さんの思いを原点に、チームのビジョンを「場所のReデザイン」「自分らしく幸せに働く30代を増やす」といった形に磨き上げていった。

  • ブランディングを考え、チームの個性を見いだす

 「30歳からの働き方Reデザイン」は、チームの個性を見い出すために、ブランディング(チームのキャラ立ち)に関する議論を進めた。まずはメンバーがチームに参加した思いを振り返り、「メンバーの組織やキャリアがバラバラで、目指す道も1つではない」「働き方の本を読んでもそこに登場する人と自分の間にはスキマがあるように感じる」などの意見を出し合う。

 「ニーズが多様化している」「スキマにニーズがあるのでは?」という議論が起こり、「土の中に“根”が張り巡り、草が生え、花が生え……と成長していくイメージが私たちにはぴったりなのでは?」というように、チームの個性を定義していった。

「誰にどうなってほしいか」を具体化する――チームの存在共感ストーリーを作成

 存在共感チームの個性を定義した後は、ストーリーを作成する。チームの働きかけを届け、行動を変えたい対象者を洗い出し、ペルソナ設定を行う。ここでは、シェアを通じて地方を元気にするチーム「シェアビレッジ」のペルソナ作りを見てみよう。

「シェアビレッジ」の場合

  • シェアビレッジの活動を誰に届ける? 最初のペルソナ設計

 シェアビレッジのメンバー全員の共有認識は「都会でモヤモヤしている若者」に「行動を変えてもらいたい」ということ。チームで話し合いをする中で新たに「おばあちゃん」というキーワードが出てきた。

 この「おばあちゃん」というキーワードを原点に、「地方を元気にするために、おばあちゃんと若者をどうつなげよう?」といった問いが生まれ、「その若者」は具体的にどんな人かを定めていった。「都会に居場所がないと感じている」「行き詰まっていると感じている」など、若者のペルソナが具体的に見えてきた。

議論から生まれたペルソナ像

  • 仕事はそこそこ頑張っている
  • このままでいいのかとモヤモヤしている
  • 今までとは違う自分に憧れている
  • 年1回は帰省する
  • アウトドアや自然に興味がある

 これらの議論やブレストを経て決定したペルソナは、「都会に住む25歳の若者”25歳都会ちゃん“」。

  • 25歳都会ちゃんにリーチするには? 発信手段を考える

 次は発信手段の検討だ。25歳都会ちゃんにシェアビレッジの取り組みを共感してもらうには「コミュニティが必要なのでは?」という意見から始まり、コミュニティに積極的に参加できない人を想定。「まずはシェアビレッジの自分たちが働きかけよう」と話が進んでいく。

 ここでも「モヤモヤ」がキーワードに。「仕事やキャリアに悩む人が参加する転職/自分探しイベントが狙い目では?」という意見にメンバーがうなずく。同イベントへの露出を増やすことで、コミュニティに参加してもらえる機会も増えるという結論になった。


 新たに誕生したチームも含め、それぞれが日本の社会を変えていくようなチームにどう育っていくか、その活動に期待が集まる。

第3回は「ビジネスモデル」の検討へ

 野村氏は次回のフューチャーセッションでは「ビジネスモデルを考えます!」と宣言。チームを作って終わりではなく、やりたいことを実現するための道標を決めるのが狙いだ。

 「どうすればさらにチームが面白くなるか、仲間が集まるかを、リアルやオンラインの場で話し合ってください。次回までにFacebookページの『いいね!』を200集めて、2人まで仲間を増やしていきましょう」という、チームのミッションも提示された。

 少しずつ形を整えながら個性を生み出し、再び始動したチームの面々。フューチャーセッションは残すところあと2回。果たして各チームはどんな進化を見せてくれるのだろうか。

(執筆:池田園子/撮影:安井信介/編集:プレスラボ)

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