「燃えつき症候群」といえば、頑張り過ぎる人がかかってしまうとお思われがちなもの。しかし調べてみると、頑張り過ぎはその原因の1つにすぎず、ほかの要因もあるという。それはいったい何なのか――。
仕事で燃え尽きてしまう人、と聞くと、長時間頑張り過ぎた人のイメージを思い浮かべるかと思います。イメージの中のそれは高潔な疲労であり、激務を終えた者だけが達することのできる境地を連想させます。
ですが、それは燃え尽き症候群の原因のほんの一例でしかない、ということが最近の調査で分かってきました。あなたの従業員、もしくはあなた自身に、疲労、不信感、いら立ち、さらに最も重要な部分として、生産性の欠落などの症状が見られる場合、それは働き過ぎではなく、もっとほかの理由からきているのかもしれません。
PLOS ONEジャーナル、および最近ではAssociation for Psychological Scienceでも発表されたこのレポートでは教育機関で働く429人の従業員を対象に研究を行い、燃え尽き症候群と認められる従業員のパターンを分析し、彼らがいかにして仕事と向き合っているのかを調査しました。その結果、燃え尽き症候群には少なくとも3種類あることが明らかになったのです。
研究結果によると従業員の15%は熱狂型、9%はチャレンジ不足型、21%が疲労型に分類されたそうです。
この調査によって明らかになったのは、燃え尽き症候群の原因となるのは仕事と生活のバランス崩れだけではない、ということです。
彼ら1人1人が真剣に取り組むことができる仕事を行っている、または彼らのコンフォートゾーンから離れ過ぎていない状態を保っている、ということが、仕事に対してネガティブな感情を持つことを抑制してくれます。また雇用する側の視点から考えると、空いているポジションを埋めるために必要以上のスキルを持った人を雇用してしまうと、チャレンジ不足型燃え尽き症候群となる可能性も十分にあるので注意したいところです。
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