では、長文入力はどうでしょうか? Business Media 誠のプレスリリースを参考に、同じ文章をスマホで打ち直してみました。数字、英文字、カタカナ、地名、名前――さまざまな要素が入ったサンプルです。皆さんも、手元のスマホで入力してみてください。
アイティメディア株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:大槻利樹)は、4月2日、オンラインで提供する総合ビジネス誌「Business Media 誠(ビジネスメディアまこと、略称:誠、http://bizmakoto.jp/)」をオープンします。当社としては初めて、本格的にビジネスニュースを題材に扱うメディアとなります。
まず、最初の単語「アイティメディア」から驚かされます。「あいてぃめ」まで入力すると、予測変換に「アイティメディア」が出てきました。これはおかしいと思って辞書を初期化しても同じです。社名の辞書登録がかなり充実しています。
ほかの会社名はどうかと入力してみたところ、「にっけいひ」「いんぷれ」「しょうえい」「まいなひ」などもきっちり予測変換。社名の間違いは先方に対して失礼なこと。
アイティメディアの中の人に聞くと、「ITメディア」や「アイティ メディア」と書かれるのは、あまり気持ちのいいことではないそうです(わざわざ先方に指摘することもないとのことですが)。
地名は正確さは言うに及ばず、時短にも効果を発揮します。「と」と打つだけで「東京都」は予測し、確定すれば予測変換候補に「千代田区」が出ます。「東京都千代田区」を入力するのにわずか3タップ。たまたま予測候補には千代田区と港区が存在しましたが、これは辞書を鍛えることで増えていくようです。
一般的に人名の変換は難易度が高め。しかし、Super ATOK ULTIASならば、大槻社長のフルネームを入力するのがとても簡単でした。「利樹」は「としき」の予測変換候補の上位にあったので、すぐに探し出せました。
ここで注目したいのは「としき」から変換できる候補の豊富さです。よほどのキラキラネームでない限り、ほとんどの人名に対応できそうな変換候補がズラッと並びます。さすがATOKというところですね。
筆者がPC版のATOKを手放せないのは、文字を入力したあとに文字種を変換できるからです。例えば「ぶしねっs」と入力しても、Ctrl-Pで英文字になり(Business)、さらにCtrlーOで半角文字(Business)になります。この機能により、入力モードが「かな」なのか「英文字」なのかを考えることなく、入力したあとに変換を考えるという使い方ができます。
スマホ版ATOKでも同じようなことができます。Business Media 誠と入力するとき、かなモードのまま「きゆめつひしめめ」と入力し、右上の「カナ英数」をタップすると、フリック入力で英文字を入力したのと同じ「business」が候補に出てきます。これを知っておくと入力がはかどります。
予測変換に頼ると、スマホでも長文が楽に書けます。スマホの文字入力は、入力スピードや感覚が人それぞれに違うため、なかなか数値化できない部分ですが、そんなときには長文を打って比較してみましょう。
ちなみに、普段、筆者が使っているARROWS NX F-01Fには、同じATOKエンジンを持つ「NX! Input」が搭載されています。ところが、同じ文章を入力して比較するとSuper ATOK ULTIASの予測辞書がかなりパワーアップされている印象を受けました。
いまのところ、このSuper ATOK ULTIASを搭載するのは、NTTドコモの「ARROWS NX F-05F」のみ。できれば既存機種にもアップデートを願いたいところですが、ハードウエアのチューニングが必要なので、その予定はないそうです。同じARROWS NX使いとして、本当にうらやましい機能ばかりでした。
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