ある話題についてニュースで見聞きすることが増えれば「今が旬」ということが分かるでしょう。でも、Googleが提供しているあるツールを使えば、ピンポイントで自分にとって興味あることの話題性を調べられるのです。
どんな人でも一度は使ったことのあるYahoo!やGoogleといった検索エンジン。それをちょっと面白くするツール「Googleトレンド」を紹介します。
調べ物をするときに検索窓に入力するキーワード。それを検索データ(どんなキーワードが、どれくらい検索されているのか)として集積し、誰でも閲覧できるよう公開しているのが、Googleトレンドです。この記事で、世の中の動きと検索の連動性などを知って、検索エンジンの面白さを感じてもらえればと思います。
Googleトレンドとは、Googleが提供しているWeb検索において、特定のキーワードの検索回数が時間経過に沿ってどのように変化しているかをグラフで参照できるサービスの名称である。
出典:IT用語辞典バイナリ
上述のとおり、GoogleトレンドはGoogleが提供しているツールです。ある検索キーワードの過去数年分の検索回数のデータを指数で表示したり、複数のキーワードの検索回数の推移を比較したりできます。
……と、このように言葉で説明されてもイメージしにくいですよね。実際に利用した場合にどのようなことが分かるのか紹介していきます。
まずはGoogleトレンドにアクセスし、表示されたページ上部の検索窓に検索回数の推移を知りたいキーワードを入力し、青いボタンをクリックします。
すると以下のような画面が表示されます。今回は鈴木亜美さんで検索してみます。
キーワードの変更や追加は「トピック」部分の編集で可能で一度に5つのキーワードまで比較できます。
期間の指定などは画面上部から行います。
検索回数の推移の仕方が特徴的なものの定番の1つが、季節性のあるキーワードです。季節柄、秋に多く検索されるキーワード「ハロウィン」で検索してみましょう。
綺麗に10月だけ伸びています。ちなみに季節性が強いと思われる2つのスポーツ、夏の「サーフィン」と冬の「スノーボード」で比較するとこのような結果になります。
検索回数の山がほぼ逆になっています。しかしスノーボードの方が季節ごとの高低差のあるのが分かります。スノーボードの方がプレイヤーの多いイメージがあるので、シーズンになると検索する人が増えるのでしょう。
これに対してサーフィンはトップシーズンとオフシーズンの差がスノーボード程大きくありません。あくまで予想ですが、サーフィンを趣味としている方は、年間通してサーフィンに関心を持っているコアな方が多いのかもしれません。このように検索回数の推移から、ユーザー像を想像できます。
これをどのようにマーケティングに活用できるでしょうか。例えば旅行情報メディアなどを運営している人であれば、スノーボードに関する情報は幅広いユーザーに受けるようにある程度一般的な内容が良く、サーフィンに関する情報は少しニッチなものの方がファンを獲得しやすい、と解析した結果を企画に反映できるかもしれません。