「〜せねばならぬのだ」――大げさにアピールしすぎる助動詞“must”もしもネイティブが中学英語を教えたら

もしもネイティブが中学英語を教えたら? 今回は、「〜しないと」という表現について勉強しましょう。

» 2014年10月01日 05時00分 公開
[デイビッド・セイン,Business Media 誠]
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連載「もしもネイティブが中学英語を教えたら」について

本連載は、デイビッド・セイン著、書籍『もしもネイティブが中学英語を教えたら』(アスコム刊)から一部抜粋、編集しています。

あなたが学校で習った英語、実は、ネイティブが使っているものとは、ちょっと違うのをご存じですか? 例えば、

 ・現在進行形は、現在行っていることだけをいう表現ではない。
 ・“could”は“can”の過去形としてほとんど使われない。
 ・“may”はほぼ死語。
 ・ネイティブは関係代名詞をほとんど使わない。

こういうものが、まだまだあるのです。

この本では、英語そのもののニュアンスをネイティブがていねいに説明します。学校では教わらなかった英語の本質を理解できますから、ネイティブにちゃんと伝わる英語が使えるようになりますよ。


助動詞“must”と“need to”

中学英語ではこう習う

“I must finish this report by 5:00.”

「このレポートを5時までに仕上げねばならぬ


ネイティブならこう教える!

“I need to finish this report by 5:00.”

「このレポートを5時までに仕上げなくちゃ


ココがPOINT!

大げさに必要性をアピールしすぎる“must”

「『〜しなくてはいけない』と義務を表すときは“must”を使う」と学校で教わったかもしれません。でも“must”は「〜せねばならぬのだ」に近い、かなり大げさな言葉なので、そうそうネイティブも使いません。

「〜しなくちゃ」くらいの表現なら、“must”ではなく“need to”を使うのが一般的。“I need to 〜 ”は、日常でもビジネスでもとてもよく使うフレーズなので、ぜひ使いこなしてください。


練習問題

1. 「家に電話しなきゃ」

“I need to call home.”

 「〜しなきゃ」と、何らかの行為をする必要性を表現するなら、“I need to 〜 ”を使うといいでしょう。


2. (絶対に)「もう行かないと」

“I must go.”

 会合などで中座するとき、「本当は行きたくないのに行かなければいけない」というニュアンスを出すときには、あえて“must”を使います。


3. 「休憩しないと」

“I need to take a break.”

 “take a break”で「休憩する」です。“I need to drink something.”なら「何か飲まなくちゃ」となります。

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