約束の時間に遅れそうなとき、どういうふうに相手に連絡をしていますか? 今回は遅刻するときに、相手に不快な思いをさせない表現を紹介します。
本連載は、村上英記著、書籍『言い訳・口ごたえに聞こえない 困ったときの「モノの言い方」言い換え辞典』(日本実業出版社)から一部抜粋、編集しています。
理由を説明したり、反論したり、主張したりすると、「言い訳するな」「口ごたえするな」と思われそうだから、黙ってしまう。あるいは、とりあえず「すみません」と言ってやり過ごす――。
そんな人のために、心から謝罪し失敗を取り戻す“窮地を脱する言い訳"や、「言いにくいこと」を的確に、かつやわらかく伝える“角を立てない言い訳"を、「ふだんの言葉」から見つけられる辞典にしました。
「言い訳」はビジネスの必須スキル。相手と状況に合わせたフレーズを選べば、困った場面でも信頼関係が保てます。仕事で「やらかしたとき」こそ、きちんとした敬語と表現で切り抜けましょう。
まずは謝罪をし、その後にどれくらい遅れるかの目安を伝えます。間に合わないことが判明した場合は、少なくとも約束の時間前までには先方に連絡を入れるのがマナーです。
伝えた時間から、さらに遅くなることが分かったら、必ず再度連絡を入れるようにしましょう。
例:たいへん申し訳ございませんが、20分ほど遅れてしまいます。
ここまで丁寧な謝罪ができれば完璧です。待っている相手をやきもきさせないために「あと○分ほどお待ちいただいてよろしいでしょうか」と到着時間を伝えることも大切です。
例:せっかく貴重なお時間を割いていただいたのに、じつは電車の事故で11時30分ごろの到着になりそうです。まことに申し訳ございません。
お待ちいただいて、ありがとうございました!
人によっては謝罪より、このように感謝したほうがよい場合もあります。気まずい雰囲気も打ち消せるかもしれません。
ポイントは相手をよく見極めること。年配の人や役職が上の人相手には使わないほうが無難です。
例:こんな雨の中お待ちいただきまして、ありがとうございます。
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