確定申告には白色と青色の2種類があります。一般的には青色申告のほうが節税になると言われていますが、それはなぜでしょうか? 今回は、青色申告の節税効果について紹介します。
本連載は、宮崎綾子著、原尚美監修、書籍『知識ゼロでもひとりでできる! フリーランスのためのはじめての青色申告』(日本実業出版社)から一部抜粋・編集しています。
シロートのフリーランスが自力で「青色申告」したら……。
「簿記って、勉強しなきゃ無理かな」
「どこまでが経費として認められるの?」
「青色申告に必要な書類はどうやって作成するの?」
「おトクな節税のポイントって?」
なるべく税金を払いたくないフリーランスの著者が自力で「青色申告」に挑戦! 青色申告ビギナーの悩みや疑問を解決するコツやノウハウを盛り込みました。
“税理士センセー”こと税理士の原尚美氏がポイントをやさしくアドバイスしながら、簡単な方法を教えてくれます。これから青色申告を始める人の強い味方となる1冊です。
節税を考えるとき、まず思い浮かぶのが青色申告です。青色申告には一番分かりやすい効果として、従来の申告である白色申告と比べて16万円以上もの節税効果があります(※)。
「確定申告するときにまったく同じ収入だと申告しても、提出方法を白から青に変えるだけでキャッシュバックがこれだけ変わるなんて!」というのが、青色申告の最大のメリットです。
青色申告の一番のメリットは、最大65万円の所得控除です。課税所得が195万円未満の場合、節税効果は国民健康保険も含めると16万円以上になります。所得が上がれば所得税率も上がるので、さらに節税額はアップします。
(税理士センセー)
「控除(こうじょ)」とは、簡単に言うと「その金額分の収入はなかったものと考えてあげますね」ということ。所得額を低く見積もってくれる「値引きオプション」みたいなものです。
課税所得が低くなれば、そこをベースに計算される税金も安くなります。16万円とは、決して小さくない金額。もし、あなたがフリーランスなら、これを見逃す手はないですね。
青色申告の最大のメリットは最大65万円の所得控除。節税メリットは16万円以上。
宮崎綾子(みやざき・あやこ)
神奈川県出身、編集者。和光大学人文学部芸術学科卒業。在学中より編集プロダクションに勤務。PC、インターネット関連の技術書籍の編集や制作などに携わる。
2009年よりフリーランスとなり、アマルゴンを運営。幅広いジャンルの記事取材、執筆、編集を行う。執筆や編集に携わった書籍、ムック多数
原尚美(はら・なおみ)(監修)
税理士。東京外国語大学英米語学科卒業。スタッフ全員が女性だけの「原&アカウンティング・パートナーズ」を主宰。一部上場企業の子会社や外資系企業から中小企業まで幅広いクライアントを持ち、企業会計、財務の現場に強い。
地に足のついた経営支援を行い、クライアントの9割が黒字の実績を誇る。
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