―― 上司と飲みに行く機会はありますか?
島田さん 近しい先輩や同期と飲みに行く機会は頻繁にありますが、自分の上司となると2カ月に1度くらいでしょうか。あ、飲みは多くないですが、ランチは毎日一緒です。
―― 毎日!? 仲がよろしいんですね……!
島田さん いえ、決してそういうわけではなくて(笑)。1年前くらいから課内の方針で、同じ案件に取り組むチームは基本的に一緒にランチをするという風習ができたんです。
―― じゃあ、半ば強制で?
島田さん そうですね。「業務外の時間を共有することで、普段のコミュニケーションを円滑にする」という意図から始まっているんですが、結局ランチの間も仕事の話に終始することが多くて。
―― それはちょっと息が詰まりますね。
島田さん 結果的にランチの時間も業務の延長みたいになっていて、精神的な休憩にならないのがつらいです。仕事以外の話をすることが目的なんですけどね……。
―― きっと、二回り下の世代となると、どんな話をしたらいいのかわからないんでしょうね。それで、結局は仕事の話になっちゃうんだろうな。
島田さん あと、年に2回社内で大きな飲み会があるのですが、そこでの出し物の企画が大変なんです。つい最近まで、土日に若手で集まって企画を詰めてました。
―― 休日返上でですか!? それはお疲れさまでした……!
島田さん 上の方々が結構楽しみにしているんですよね。だから手を抜けなくて。参加型のゲームにすることが多いんですが、「どこまで上司にさせていいのか?」というラインを、毎回慎重に見極めています(笑)。
―― 例えばどんな?
島田さん 万歩計のカウントを競うゲームで、「振らせるのはOKだけど、付けて踊らせるのはNGだよね……」とか(笑)。くだらないことかもしれないですけれども、面白くするのと体裁を保つのと、絶妙なバランスをキープしなきゃ、いい企画にはならないので。上司の皆さんに喜んでもらうために、下は必死なんです!!
次回、登場するのはメディア企業にお勤めの入江さん(仮名)。いったいどんな上司が登場するのか……。お楽しみに。
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