1クリックで保存先を自動判断――アクロニスのバックアップソフト、全文検索も
アクロニス・ジャパンは、データバックアップソフトの最新版「Acronis True Image Home 2009」を発売する。PCのシステムを解析し、最適なバックアップ方法を自動で選択してくれる「Acronisワンクリックプロテクション」などの新機能を搭載した。
アクロニス・ジャパンは、データバックアップソフトの最新版「Acronis True Image Home 2009」(以下ATIH 2009)を9月11日に発売する。価格は通常版が1万290円、アップグレード/乗換版が7140円、アカデミック版が7875円。2ライセンス版(1万6590円)と5ライセンス版(3万9900円)も販売する。対応OSはWindows XP/Vistaで、Windows 7にもソフトウェアアップデートで対応を予定している。
Acronis True Image Homeは、PC全体やパーティション、アプリケーション、ファイル単位でデータバックアップが可能なソフト。データを完全消去するセキュリティ機能も搭載しており、HDD間でデータや設定を移行したい場合などに、元のHDDから機密データを破棄するなどの用途にも利用できる。
今回のATIH 2009では、新たに「Acronisワンクリックプロテクション」と呼ばれる簡易バックアップ機能を搭載。ソフトのインストール時にPCに接続しているリムーバブルメディアを一覧表示し、それらのパーティション構成や空き容量などを分析した上で、最適なバックアップ先を自動で判断してくれる。
「Acronisワンクリックプロテクションは今回の目玉機能。PCのシステム構成の知識がない初心者はもちろん、細かい設定をする時間がなく、とりあえずバックアップできればいいという中級者も含めて利用できる」(アクロニス・ジャパンの甲斐崎由加子プロダクトマーケティングマネジャー)
「Googleデスクトップ」と「Windowsデスクトップサーチ」のプラグインもデフォルトで組み込み、作成したバックアップファイル内のファイル検索と復元が素早く行えるという。また、Windowsの標準バックアップ機能で復元できるZIP形式でバックアップファイルを作成できるため、ATIH 2009をインストールしていないPCでもデータの復元が可能になった。
このほか、SSDなどのリムーバブルメディアを接続時に自動バックアップしたり、バックアップと復元終了時のPDの自動シャットダウンにも対応した。また、インタフェースをWindows Vista風に変更し、使いやすさを改善したという。
アクロニス・ジャパンの村上督社長は、「アクロニス製品は既に日本市場でも約1万社に導入されており、SMBマーケットでのビジネスを確立している。今後はさらに広いターゲットにリーチするため、価格を落とした簡易版などを展開することも考えている」とコメントした。
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