働く女性「仕事に不満」が9割、3割は今年中の転職を希望
トレンダーズの「転職に関する意識調査」によると、働く女性の3人に1人が「2010年中に転職したい」と答え、7割が「自分の年収は適正価格よりも低い」と感じている。
働く女性の9割が「今の仕事に不満」、3割が「2010年中に転職したい」と考えている――こんな調査結果をトレンダーズが発表した。2009年12月22〜23日にかけて行った「転職に関する意識調査」で、回答したのは25〜35歳の有職者女性500人。
全体の6割が転職を希望、転職可能な年齢は「41歳まで」
「今の仕事に不満はありますか?」という質問には、93%が「不満あり」と回答。「転職したい」と答えたのは59%で、中でも「2010年中に転職したい」女性は全体の34%と、3人に1人の割合だった。
転職したい理由としては、「少しでも給料がいい仕事がしたいから(35歳・経理)」「スキルアップしたいから(26歳・メーカー)」「今の会社に将来性を感じないから(27歳・通信会社)」「直属の上司があまりに理不尽だから(27歳・メーカー)」といった意見が挙がった。
転職の回数や年齢についてはどうだろうか。「何回転職してもいい」と答えた人が最も多く、56%。「何歳まで転職が可能だと思うか」の回答を平均すると「41歳」という結果だった。
「会社をやめたい」と思った回数は――
「会社をやめたい」と思ったことがあるのは全体の7割。そう思った回数は平均で「7.2回」で、やめたくなる瞬間として多かったのは、上位から「ムダに感じる仕事をしているとき」「上司に失望したとき」「会社の経営状態に不安を感じたとき」だった。
それでも退職しなかった理由としては、「今の会社よりもトータルでいいところは少ないと思うから(26歳・メーカー)」「職を失うことが不安だから(33歳・法務)」「上司に引きとめられたから(35歳・秘書)」などが挙がった。
今の給料は「低すぎる」が7割
仕事をする上で、重要な要素の1つが給料。「仕事で最も重視しているもの」を聞いたところ、「給料」と答えた人は全体の22%だった。回答者の平均年収は376万円だったが、「自分の“相場”(適正価格)」は平均467万円で、7割が現在の年収よりも高い金額を答えた。
調査結果を受けてトレンダーズは、「女性の転職に対するポジティブな意識が読みとれる」とコメント。「長引く不況を受けて、世の中が安定志向になる中でも、働く女性たちは自分の可能性を信じ、安定よりも仕事でのやりがい=自己実現を貪欲に求めているようだ」と分析している。
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