「今年こそ長期休暇を取って、のんびり海外旅行にでも行ってこよう」。毎年のようにそう考えてはみるものの、実際に休めるのはゴールデンウィークとお盆前後の数日程度――という人が多いのではないだろうか。
海外ホテル予約サイトを運営するアップルワールドは3月4日、「連続休暇に関するアンケート」の結果を発表した。
調査によると、2009年最も長く取れた連続休暇は「5〜10日程度」という回答が約半数で最多。10日以上の取得者は約3割、5日未満は約2割だった。
「今年5日以上の連続休暇を取るか」という質問には、8割以上が「取る」と回答。取りたい時期は「平日」(42.7%)「夏休み期間中」(21.4%)「ハッピーマンデーなどと合わせて」(17.7%)といった回答が多かった。
また、現在政府が進めているという「休暇の分散化」について聞いた自由回答では、
- 欧米のように休暇取得を政府が法制化しないかぎり、休暇が取れる環境ではない
- 他人と一緒の行動を好む国民性に合わせた制度にする必要がある
- 就学児童を持つ家族の場合、学校を休ませて旅行に出かけることにもつながるので、対策が必要
などの意見が挙がった。
昨年に行われた有給休暇に関する調査では、米国、英国、フランスなど調査対象となった11カ国中、日本人の有給休暇平均取得率が最低という結果も出ている。アップルワールドは、「さまざまな消費者ニーズ、環境を熟慮したうえでの休暇制度改革が求められている」とコメントしている。
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