セーラー万年筆、スマートフォンやタブレット向けプラットフォーム事業に参入
iPhoneやAndroidなどの端末にサービス提供したい事業者を対象に、アプリ上で使える各種プラットフォームを提供する会社を、セーラー万年筆が設立。TweetMeなどのiPhoneアプリで知られるフライトシステムと組んだ。
セーラー万年筆は3月31日、スマートフォンやタブレット端末向けのプラットフォーム事業に参入すると発表した。Twitterクライアントの「SOICHA(旧名:TweetMe)」や、TOKYO FMや各地方のコミュニティラジオを聴けるアプリ、クレジットカード決済ソリューション「ペイメント・マイスター」などをiPhone向けに開発しているフライトシステムコンサルティングと共同で、戦略子会社「セーラーCモール(セシモ)」を設立する。
アプリモジュールと課金プラットフォームを提供
セシモは、スマートフォンやタブレット端末ユーザー向けに、コンテンツやサービス、アプリを配信したいと考えている事業者を対象に、アプリを構成するモジュールと課金プラットフォームを提供するBtoB企業。例えば英語学習サービスを配信したいと考えている企業向けに、予約カレンダーや電子書籍モジュール、テレビ電話機能を提供したり、洋服や雑貨などを販売する通信販売事業者向けに、電子カタログやチャット、クレジットカード決済機能を提供したり、といったビジネスモデルを想定しているという。
フライトシステムの強みといえるのが、Android、iPhone、iPad、PCなど端末を問わずに利用できる課金プラットフォームだ。Webブラウザ上からクレジットカード決済を行うもので、ユーザーが入力した名前やカード番号などの顧客情報を、サービス事業者もセシモも持たなくて良いという。
これらのプラットフォームを利用したサービスは、2011年の初夏ごろより登場予定。スタートから3年でエンドユーザー100万人の獲得を目指す。
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フライトシステムコンサルティングは、PC用のTwitterクライアント「TweetMe AIR版(仮称)」の提供を12月中旬から下旬に開始する。EvernoteやGoogleカレンダーなど各種サービスと連係し、Twitterの「(ツイートが)残らない」「検索が不完全」「(得られる情報は)テキストのみ」という弱点の克服を図っている。
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