ScanSnapのiPad連係を試してみた:iTunesレスでiPadに転送
ScanSnapと専用アプリを使って、スキャンデータを直接iPadに転送できるか一連の流れを実行してみた。
ドキュメントスキャナ「ScanSnap」で読み込んだデータを直接iPhone/iPadに保存可能となった。
PFUが10月12日に開始したScanSnapのソフトウェア無償アップデートによるもので、
- 専用アプリを介したiPhone/iPad連係
- クラウドサービスとの連係強化
- Adobe製PDF編集ソフト「Adobe Acrobat X Standard」(Mac OS版はAdobe Acrobat 9 Pro)の標準搭載
- ドキュメント管理ソフト「楽々ライブラリ パーソナル V5.0」のサポート
――といった新機能を追加した。対象機種はScanSnap S1500/S1500M/S1300/S1100。
本稿では、今回のアップデートの中で注目したiPadとの連係について、一連の流れを試してみた結果を紹介する。
PDFデータをiPadにラクラク転送
今回使用したのは、ScanSnap S1500Mと初代iPad。PC(OS:Windows XP)にドライバソフト「ScanSnap Manager」を、iPadにApp Storeからダウンロードした専用アプリ「ScanSnap Connect Application」(無償)をインストールした。
次に、ScanSnapでスキャンしたデータを同アプリ経由で直接同期できる仕組みを設けるため、スキャン時に利用するPCをアプリ側に登録する。アプリを起動して、IPアドレスを入力することで完了した。
なお筆者の場合は、会社のネットワーク環境で行った場合にiPadとPCが同期できるまで手間取ったが、時間をおいたら接続できた。うまくIPアドレスが認証できない場合は落ち着いて待ってみてもいいかもしれない。
ScanSnapを起動
一通り準備が完了したので、実際にスキャンを実行してみる。PCとScanSnapをUSBケーブルで接続し、iPad側では専用アプリを起動したままスタンバイした。
順番が結構重要なようで、今回試した際には事前にiPad上でアプリを起動していないと、スキャン後に「モバイルに保存」が選択できないといったトラブルも発生した。まずは最初にiPadでアプリを立ち上げておこう。
ScanSnapはカバーを明けると自動で電源が入るので、後は原稿をセットしてスタートボタンを押すだけ。今回は試しに名刺をスキャンしてみることに。
スキャンを実行すると、PC画面に読み取りイメージが表示。その後ScanSnap Managerが起動し、ポップアップ画面でスキャンデータの保存先を聞いてくる。今回はiPadに保存するので「モバイルに保存」を選択した。
数秒でiPadへの転送が完了。
スキャン日時、ページ数などの情報が表示され、iPadの画面をタップするとスキャンデータを確認できた。
受信したデータは、iBooksなどのビュアーやDropboxなどのオンラインサービスに転送できる。これまで行っていた「iPadとPCを接続し、iTunesからiPadにデータ転送」の手間がなくなった分、普段iPadで自炊したスキャンデータを読む人にとっては面倒な作業を減らしてくれる機能といえるのではないだろうか。
なおPFUは、今回のアップデート版ソフトをプレインストールしたS1500シリーズの新モデルも発表している。価格は、楽々ライブラリ パーソナル V5.0の搭載版(型名:FI-S1500-SRA)が5万4800円。楽々ライブラリ パーソナル V5.0なしの通常版(FI-S1500-A/FI-S1500M-A)が4万9800円。
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