「手帳」は世界共通語? ――ほぼ日手帳、2013年版は英語版も:手帳2013
東京糸井重里事務所は、東京・有楽町ロフトにて「ほぼ日手帳」の2013年版を発表。ついに英語版も飛び出した。
東京糸井重里事務所は8月19日、東京・有楽町ロフトにて「ほぼ日手帳」の2013年版を発表した。9月1日発売で、文庫サイズの「オリジナル」のカバー&本体セットが3500円など。
糸井重里氏によると、2013年版ほぼ日手帳のテーマは「Uncover Your Story」。これはほぼ日手帳を使うことによって、ユーザーの新たなストーリーが始まるということを意味している。なお手帳本体については、レイアウトなどに大きな変更はないが、
- 角を丸くすることで、角部分の折れをなくした
- 表紙を装丁用ビニールペーパーで加工し、強度と見栄えを向上
- おまけページ追加(「日本のおいしいもの365」など)
――を追加・改良した。手帳のサイズについては文庫サイズの「オリジナル」、A5サイズの「カズン」、縦長サイズの「WEEKS」という例年と同じバリエーションに加え、英語版の「Hobonichi Planner」が登場した。
手帳と一緒に母子手帳を収納できるカバーなど、多彩なバリエーション
今回の発表で中心となったのは、2013年版の最新カバーの紹介だった。カバーバリエーションについては、ほぼ日刊イトイ新聞のWebページでも公開している。
カバー作成に当たっては、糸井氏いわく「さまざまなオタク」の人たちとの協力が不可欠となったという。例えば手芸家の三國万里子氏による編み地をプリントしたカバーが印象的だった。このほかミナペルホネンの生地をパッチワークで仕上げたファブリックカバーや、世界最大のタータンメーカーであるロキャロンの生地を使ったファブリックカバーなど、多彩なラインアップとなっている。
特にアイデアが光っていたのは「&こども」シリーズのカバーだろう。こどもビームスと一緒に作り上げたというこのカバーは、手帳と一緒に母子手帳を収納できる。「母子手帳カバーに“可愛い”はあるのに“おしゃれ”“かっこいい”がない」というこどもビームスからの意見をもとに作ったシリーズだ。
もちろん毎年好評を博しているアンリの「革カバー」や、ジッパータイプで収納力の高い「ジッパーズ」なども登場した。WEEKS用カバーの「タイ&チーフ」は、本物のネクタイ生地を使用している。
なおカバーの多くは9月1日に発売するが、中には10/11月に発売するものもある。一部製品は、LoftやARTS&SCIENCEなどの各店舗でのみ販売となる限定カバーとして提供。またブライドルレザーの革カバーやアンリの革カバー、ミナペルホネンのファブリックカバーなど、抽選販売となるものもあるので注意しておきたい。
「手帳」は世界共通語? “英語版”ほぼ日手帳、誕生
発表会で、ひときわ驚いたものが「英語版」のほぼ日手帳だ。2013年版で初登場となる英語版シリーズは「Hobonichi Planner」(カバーと本体セットで1万7200円)。トップスタイリストであるソニア・パーク氏が手がけるArts&Scienceとの協力で生まれたシリーズだが、当初はカバーデザインのみの依頼だったという。
しかしパーク氏の「ほぼ日手帳の英語版もほしい」という言葉をきっかけに、今回英語版の制作が決まった。中身も日本語版とは異なり時間軸は「12」のみ。祝日表記はなく、もちろん日々の言葉などは全て英語である。
本体の表紙は黒なのだが、面白いのは表紙に書かれた文字だけが、日本語で「手帳」であるという点だ。糸井氏も「『手帳』という言葉は、世界共通でいいんですかね」と笑った。
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