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「伝える」前に知ってほしい、「伝わる」コミュニケーション6つの前提:ボクの不安が「働く力」に変わるとき(3/3 ページ)
具体的なコミュニケーションスキルを知る前に「コミュニケーションとは一体何か」、まずは知っていると便利な「コミュニケーションの6つの前提」を知っておくといいでしょう。
前提5:相手にとっては「すべて正しい」
バーベキューの例がそうであるように、私たちは、他の人の解釈が自分と異なると「それはおかしい」と否定しがちです。しかし、物事をどのように解釈するかは人それぞれなので、その人にとってはすべて正しいのです。
「あなたはそうお思いなのですね、私はこう思っているのです」……柔軟な考え方や伝え方がコミュニケーションを円滑にします。
前提6:すべては分かり合うためのフィードバック
こちらの考えを伝えても、同僚や部下に伝わらないことが実際にはよくあることです。もし、望んだ結果が得られなくても、それは失敗ではありません。相手の反応が「伝わっていないな」と感じられたら別の方法を試しましょう。
すべての反応は分かり合うためのフィードバックなのです。
今回は、コミュニケーションスキルの前に知っていると便利な、「伝わるコミュニケーション6つの前提」についてお話しました。
いくら「伝えて」も、実際のコミュニケーションでは「伝わらない」こともあるでしょう。そのようなとき、コミュニケーションの6つの前提を知っておくと「別の方法を試してみよう」という気持ちになれるのではないかと思います。
次回は、これらの前提を踏まえて「相手に合わせ信頼関係を作る4つのステップ」についてお話します。
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