インテリシンクは2月15日、企業向けモバイルプラットフォームソフトウェア「Intellisync Mobile Suite Ver.6.2J」を発表した。2004年10月発表のIntellisync Mobile Suite(以下IMS) Ver.6.0のバージョンアップ版となる(2004年10月28日の記事参照)。1ライセンス1万2600円、最少50ライセンスから。
IMSは4つのコンポーネントから構成される統合プラットフォームだ。携帯電話やPDA、ノートPCから会社の基幹業務システムにアクセスし、メールやPIMを同期して利用できる「Intellisync Email Accelerator」。各エンドユーザーが利用している端末(携帯電話やPDAなど)を一括管理する管理者向けツール「Intellisync System Management」。社内にある資料を一元管理し、変更部分を検出して端末にデータ転送する「Intellisync File Sync」。社内データベースから必要なフィールドだけを抜き出して、モバイル端末でも見やすい小さなデータベースを生成したり、データを同期したりする「Intellisync Data Sync」。この4つを組み合わせて利用する。
Ver.6.0でサポートされていたIntellisync Email Acceleratorに加え、Ver.6.2JではIntellisync System ManagementとIntellisync File Syncもサポートされた。Intellisync Data Syncは、2005年の第2四半期に提供予定となっている。
Intellisync System Managementでは、各種携帯電話、PDAなどが混在している環境も一括管理ができるので、クライアントソフトウェアの導入コストや手間を削減でき、端末を紛失したり盗難にあった時でも、管理者からリモートでファイルの消去やデバイスロックが行える。またIntellisync File Syncの導入により、日々変化するデータでも常に最新のものを携帯から確認できるようになるほか、社内イントラネットのデータをHTMLファイルとして発行し、オフラインで閲覧するといった使い方ができるようになる。
Ver.6.2Jでは対応端末も増え、ドコモ901i/900i/253iシリーズ、au W21CA/W22H/A1403K/A5507SA/talby/W21T/W21SA/W22SA、ボーダフォン 802SH/902SH/V602T/702NK/702MO/702sMOに新しく対応した。
日本で利用されている携帯電話の場合にはクライアントソフトウェアを入れられないため、メール機能以外はWebブラウザ経由でしか利用できないという制限があったが、Ver.6.2JではSymbian OS Series 60搭載の携帯電話にクライアントソフトウェアをインストールできるようになったほか、SyncML(XMLベースのデータ同期プロトコルの一種)準拠の携帯電話にも対応。現行機種としてはVodafone 702NK、Nokia 6630が該当し、Vodafone 702NKへアプリケーションをインストールするのに必要なSymbianの証明書も取得予定だとする。
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