KDDIは2月24日、BREWアプリケーションを利用して、社内メールやグループウェアにCDMA 1x WIN端末からリモートアクセスできる企業向けASPサービス「ケータイオフィス」に(2003年9月30日の記事参照)、オフィス文書やPDFファイルを閲覧できるドキュメントビュワー機能、セキュリティ強化のための電話番号認証機能などを追加したことを発表した。3月1日から開始する。
今回拡張された機能は大きく分けて4つある。
1つは、メールの添付ファイルや、共有サーバにあるファイルのうち、Word、Excel、PowerPointといったオフィス文書、PDFファイルを閲覧できる「ドキュメントビューアー」機能。従来ケータイオフィスでは、添付ファイルや共有サーバの中にあるファイルを確認はできたが、端末から直接ファイルの内容を見ることはできなかった。
見たいファイルをKDDIに置かれるファイル変換サーバに送り、SVGT (Scalable Vector Graphics Tiny) 形式に変換し、CDMA 1x WIN端末で閲覧できるようにする仕組み。サーバーに置かれた変換データは、指定した時間を経過すると削除される。複数ページの閲覧や、拡大、縮小、回転、スクロールも可能。
本機能の利用には、ケータイオフィスの利用料のほか、1契約ごとに月額2100円と、1端末ごとに105円の追加料金が必要になる。また事前にPCから端末を登録して利用する。
2つめは、電話番号認証機能によるセキュリティ強化。従来のID、パスワード、認証コードなどに加え、登録しておいた電話番号からでないと、アクセスできないようにできる。
3つめは、メール機能の強化だ。従来ケータイオフィスでは、メールが来ているかどうかをユーザーが能動的に確認する必要があったが、新規メールを受信したときには、着信音で通知されるようになった。また1000文字までしか表示できなかったメール本文が、5000文字まで閲覧できるようになったほか、文字サイズの変更も可能になっている。
4つめはスケジュール(カレンダー)更新機能の機能拡充。これまでスケジューラの更新はオンライン状態でないとできなかったが、オフライン状態で変更作業を行い、電波のつながるところで更新するといったことが可能になる。またCDMA 1x WIN端末でアクセス場合は、画面上のメールやアドレス帳などがアイコン化された新しいインタフェースが利用できる。
ケータイオフィスのサービスはBREWに対応する全機種のau端末で利用できるが、ドキュメントビューアー機能と、アイコン化したインタフェースが利用できるのはCDMA 1x WIN端末のみとなる。
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