注目は、auが現在検討中として示した新サービスだ。「家族で利用するときに、親会員が子会員に電子マネーのバリューをギフトとして送れる」「改札を通過すると同時に構内情報へリンク、駅の中を案内する」などを考えているという。とくに後者は、EZナビウォークなどのGPSを利用したサービスと連携し、ユーザーがシームレスに利用できるようにしたいとする。
「駅構内の情報配信サービスやルート案内は、JR東日本が将来的にやりたいとして積極的に進めているところ。auのGPSサービスと、両者をコンバインしたいと考えている」(KDDI)。
Suica定期券や電子マネーのバリューが残っている状態で、異なるキャリア間の携帯に機種を変更したい場合、どのようにバリューを移し替えるのかは気になるところだ。
細かい部分を詰めるのはこれからだが、と前置きした上でのKDDIの回答は「いったんバリューをJRへ戻し、(新しい機種のアプリで)戻すような形になる。操作はユーザーが行うことになる」というもの。「基本的なサポートはサービスプロバイダーが行うべきだとは思うが、ユーザーがauショップに来ることもあると思うので、操作方法をユーザーへ教えるなどのインストラクションはするつもり。ただ、SuicaやEdyの移し替えは基本的にユーザーが行うこと。お金のことだけに、何かあったときに責任を負えないので」(KDDI)とコメントした。
セキュリティへの配慮は? |
EZ Felica版のモバイルSuicaでは、いくつかのセキュリティ機能を予定している。端末でロックをかける機能と、キャリアが提供するサービスとしての機能の両方が用意される。 端末でのセキュリティ機能として挙げられていたのは、暗証番号を決めておき、自分以外がFeliCa機能を使えないようにする「Felicaロック」、発信元の電話番号や着信回数を設定しておき、紛失したときに遠隔からFelica機能にロックをかけられる「遠隔オートロック」、一定時間を過ぎると自動的にFelica機能にロックがかかる「クイック解除」の3種類。Felicaロック、遠隔オートロックはそれぞれ、NTTドコモでも901iSシリーズを中心に対応している「ICカードロック」「遠隔ロック」に相当する機能だ。 また、コールセンターなどを設け、ユーザーが申し出るとモバイルSuicaを使用停止できるサービスや、使用停止措置を行った後に定期券やSuica電子マネーを第三者に利用された場合、その分をユーザーへ補償するサービスなども予定しているという。 |
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