KDDIの小野寺正社長は4月28日の決算説明会(4月28日の記事参照)で、非接触ICカード「Suica」の機能を取り込んだ携帯電話を「JR東日本のスタートに合わせて導入」(小野寺氏)できるよう準備していることを明かした。JR東日本は2005年度後半に、サービス開始を予定している(4月13日の記事参照)。
KDDIは日立製作所と共同で、UIMカード(電話番号情報を書き込んだICカード)を組み込んだ非接触IC搭載端末を開発中(2003年12月12日の記事参照)。Suicaに対応することで、携帯電話を使って駅の改札を通ることができるようになる。
Suica以外の非接触IC利用については検討中だが、「少なくともSuicaは載せる」(小野寺氏)。
また国際ローミングの展開に関連して、UIMカードをGSM端末などに差し替えることで欧州などGSM圏でも同じ電話番号が利用できる「プラスティックローミング」も検討している。
- KDDIも携帯に非接触ICチップ〜日立と共同で
KDDIと日立は差し替え可能な非接触ICチップを搭載した携帯電話を開発した。JR東日本などの交通機関の改札を通過できるほか、ぴあなどの電子チケットの利用が可能。決済機能も備えており、EZwebを通じた電子バリューのダウンロードも可能とする。
- 携帯電話でSuica、2005年度後半に JR東日本
通信機能を利用して、駅以外でも入金や定期券の購入が可能なほか、ディスプレイに利用履歴や残額を表示できるのが特徴だ。
- au携帯、今年度も純増シェア半数を狙う
「定額4200円でもFOMAに比べて競争力がある」「1XとFOMAを比べても1Xのほうが有利だ」──。KDDIは好調なau事業で、2004年度も純増シェア半数を狙う計画。パケット定額制の1X WINは今年度末300万契約を目指す。
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KDDIの小野寺正社長は4月28日の決算説明会で、CDMA 1Xサービスを2GHz帯にも導入していく計画を明かした。
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JR東日本が“携帯を定期券に”するために動き出した。ドコモの試験端末を使いフィールド試験を開始。1〜2年後を目標に実用化する。
- iモードFeliCaの7つの疑問
携帯電話がiモード登場に匹敵する変化を迎えようとしている。非接触ICチップ──FeliCaの搭載だ。ドコモは506iCや900iCシリーズで、携帯の新しい役割を模索していく考えだ。断片的な情報をまとめ、その可能性を探っていく。
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