5分で分かる、今週のモバイル事情9月31日〜10月7日

» 2005年10月07日 21時51分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]

CEATEC JAPAN 2005開催中

 映像・情報・通信の総合展示会「CEATEC JAPAN 2005」が、幕張メッセで10月4日に開幕、8日まで開催される(特集参照)。2005年のテーマは「発展するユビキタス社会。次が見える、明日が変わる」。モバイル関連でも注目の展示が多数あった。

 NTTドコモブースでは、キーボードがタッチパネルになっている2画面携帯(10月4日の記事参照)や、“指輪”型の携帯電話(10月4日の記事参照)を参考展示していた。KDDIブースでは、燃料電池を内蔵した携帯電話(10月4日の記事参照)や非接触IC Type B/TypeCに両対応する携帯電話(10月4日の記事参照)などの試作品を参考展示。3G/無線LANデュアル対応端末を使った法人向け内線システムの構想を明らかにした。NTTドコモのPASSAGE DUPLEXに似たものになると思われる(10月6日の記事参照)。ボーダフォン、ウィルコムは今回出展していないが、端末メーカーでは発表されたばかりの新端末が展示されている。

 技術・デバイス系展示も充実している。従来のタッチパネルとは違った方式でディスプレイを入力デバイスに利用するもの(10月6日の記事参照)や、皮膚の表面から音を拾う耳伝導マイク(10月6日の記事参照)、2.4インチで解像度がVGA(480×640ピクセル)のTFT液晶パネル(10月5日の記事参照)など、将来携帯電話に搭載されそうな新技術もいろいろ展示されていた。

平成電電が経営破たん

 平成電電は10月3日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理されたと発表した。負債総額は約1200億円(10月3日の記事参照)

 経営が行き詰まった一番の原因は、2003年7月に開始した直収型固定電話サービス「CHOKKA」の不振。2006年1月末までに100万契約を獲得する計画だったが、9月末までの開通ベースの契約者数はわずか14万5000にとどまった。

 CHOKKAや、ADSLサービス「電光石火」などのサービスは今後も継続する。「民事再生法適用を申請したのはサービスを継続するため。ユーザーには是非、サービスを使い続けていただきたい」(平成電電の佐藤賢治会長)。

9月契約数

 10月7日、電気通信事業者協会(TCA)は、携帯電話/PHSの2005年9月の契約者数を発表した。携帯電話契約数は29万4500増えて、8912万6800となった。(10月7日の記事参照)

 auは7月から3カ月連続のトップ。ドコモは契約数5000万突破が目前だ。また、ボーダフォンはVアプリ対応機が1000万を超えた。ウィルコムも順調に契約数を伸ばし、累計で343万7400契約に達した。

ボーダフォン、3Gで基地局使った位置情報サービス

 ボーダフォンは10月3日、同社の3G端末向けに位置情報サービスの提供開始を発表した。“今自分がいる場所”の位置情報を基地局から取得、「ボーダフォンライブ!」の対応コンテンツで利用できるようになる(10月3日の記事参照)NTTドコモが提供している「iエリア」と似たサービス。

 ボーダフォンではPDC端末向けに、位置情報を利用した情報配信サービス「ステーション」を提供しているが、3G端末には提供されなかった。今回の位置情報サービスでは、「ステーション」のようなプッシュサービスには対応しない。

auのGPS機能を使った「通学ケータイ」

 ネットジーンは10月3日、au携帯電話のGPS機能を使ったサービス「通学ケータイ」の提供を発表した。このサービスを使うことで、親や教師は子どもの居場所や出欠状態を確認できる(10月3日の記事参照)

 屋外ではGPS機能を、建物内ではBluetoothを使った位置特定技術を使い、半径10メートル程度まで正確な位置を把握できる。位置確認機能のほか、学校スケジュールの登録機能や出欠管理機能、防犯情報や連絡事項のメール配信機能なども備える。

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