携帯連携で広がるワークスタイルNET&COM 2006(2/2 ページ)

» 2006年02月02日 01時17分 公開
[園部修,ITmedia]
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FOMAのテレビ電話機能を活用した日本初のコンタクトセンターシステム

 サポートセンターなどでは、顧客が状況を説明し、メーカーやサービス提供者側はそれを受けて指示を出す、といった業務が日常的に行われている。そういった部署に、FOMAのテレビ電話機能を利用した対応を提案するのが沖電気工業だ。同社は、2002年から販売しているコンタクトセンター用のハードウェアとソフトウェアからなるパッケージ「CTstage 4i」をベースに、FOMAのテレビ電話が利用できる機能を追加した「CTstage 4iビジュアル・コンタクトセンタ」をデモしている。

 顧客とのやりとりは音声だけで行われることが多く、説明しにくかったり、指示するのが難しかったりするケースも少なからずある。しかし、テレビ電話の映像を情報として付加できれば、顧客側の状況の把握や、サポートセンターからの解決方法の指示などが容易になるというわけだ。2005年7月に開催されたWIRELESS JAPAN 2005において技術デモを披露し好評だった技術を製品化した。

Photo 沖電気工業の「CTstage 4iビジュアル・コンタクトセンタ」は、FOMAのテレビ電話機能を利用してサポートセンターなどと連絡を取る用途を想定している

ゼンリンデータコムはきめ細かな調査に基づく地図データをアピール

 ゼンリンデータコムといえば、ボーダフォンのGPS搭載ケータイ「903T」にプリインストールされている「ゼンリンいつもナビ」をはじめとする、携帯電話向けの徒歩ナビゲーションシステムで知られる(2005年10月5日の記事参照)。同社は以前から法人向けGIS(地理情報システム)アプリケーションソフトなどを発売していたが(2005年2月16日の記事参照)、2005年秋以降は、「徒歩」による移動経路のデータを充実させた地図の制作に注力しており、デモを交え概要を説明している。

 同社の地図データの魅力は、例えば大型施設の敷地内を通り抜けるルートや階段の少ないルート、屋根の下を歩けるルート、最短ルートなど、ユーザーの好みに合わせた細かなナビゲーションができる点だ。2007年以後発売する携帯電話には、総務省によりGPS機能の搭載が義務づけられており(2004年5月18日の記事参照)、コンテンツプロバイダに向けて売り込んでいきたいとしていた。

Photo ユーザーの好みに合わせたルートが選べるゼンリンデータコムの地図データ。実地調査による詳細なルート情報がポイント
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