「ビジネスで使う──」の第3回は、Eメールの転送にトライしてみたい。連絡の基本は既にメールになっていると思う。しかし、PCの前に行かないとメールが見られないというのはいかにも不便だし、今風ではない。
「W41CA」に限らず、最近の各社3G携帯電話はパケット料金の定額制に対応している。PCのメールを転送するように設定しておけば、料金を気にせず携帯でもチェックが簡単にできるというわけだ。
ただし、メールに添付してあるファイルや、メール内のURLも見られるか? というと対応している携帯は限られる。添付ファイルを見るには、「PicselViewer」(auはPCドキュメントビューアー)などが必要だし、URLからサイトを見るにはフルブラウザ(PCサイトビューアーなど)が入っていなくてはならない。
主な端末 | ファイルビューワ | フルブラウザ |
---|---|---|
W41CA | ○ | ○ |
W41H | ○ | ○ |
W41S | × | ○ |
N902i | × | ○※ |
SH902i | ×※ | ○※ |
702NK(II) | ○ | ○※ |
※FOMAはオフィス系ファイルの添付メール受信に対応していない。メールを転送しても「添付ファイル削除しました」と出てしまう。そのため、SH902iはファイルビューワ自体は備えるが、メールに添付されているファイルは閲覧できない。N902iやSH902i、702NK(II)は一部Webは表示できない。例えば現時点ではITmedia +Dや@ITなどのサイトは正しく表示できなかった。なお「Opera」や「jigブラウザ」など別売りのソフトを追加すれば、閲覧環境が強化される場合もある |
もう1つ、受け取れる添付ファイルの容量にも気をつけたい。auの最新WIN端末は最大500Kバイト、ボーダフォン3Gは300Kバイト。FOMAはオフィス系ファイルの添付は受け付けない。
また文字数にも少々注意がいるかもしれない。auの最新WIN端末とFOMAは送受信とも全角5000文字、ボーダフォンは添付ファイルも合わせて300Kバイトまで(つまりテキストだけなら数万文字)となっている。
ちなみに筆者のメールを漁ってみると、引用が連続するメールは6000〜7000文字程度までふくらんでいるものが多い。ただしチェックすべきは頭の数百文字なので、5000文字あればまず問題はない。5000文字を超えても受信できないのではなく、超えた分だけが切れるので、W41CAへの転送は非常に実用的だ。
さて、携帯にPCのメールを転送すると、人によってはおびただしい数のメールが携帯に送られることになる。いくつか便利に使うためのポイントを挙げてみたい。
件数が増えたらフォルダを分けてメールを自動振り分けする。ところが「PCから転送されたメールをフォルダ2へ」という設定は難しい。筆者は、「アドレス帳に掲載されているアドレスからのメールはフォルダ2へ」「それ以外のメールは受信箱に残す」というやり方を取っている。つまり、PCからの転送メールはほぼ確実に受信箱に入るわけだ。
「アドレス帳に掲載されているアドレスからのメールはフォルダ2へ」という設定は、アドレス帳のグループ機能を使う。それぞれのアドレスはグループ0〜グループ99までのどれかに属している。すべてのグループからのメールをフォルダ2へ振り分けるよう設定すれば、電話帳に載っているアドレスからのメールはすべてフォルダ2へ入ることになる。ただし、グループを99まで使っているような人は別の方法を考えなくてはならないだろう。
こんな裏技を使わずとも、SH902iのように「アドレス帳登録なし」という振り分け条件を持っている端末もある。
携帯宛のメールは音が鳴ってほしいが、メールが転送されるたびに音が鳴ってはたまらない。これを解決するのはけっこう面倒なのだが、1つ解決法を思いついた。先の転送と同様にアドレス帳のグループを活用する方法だ。
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