携帯のPIM情報がいつも自動で最新に──ボーダフォン・オフィス・メール

» 2005年12月15日 20時59分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

 携帯電話の高機能化が進む中、ビジネス用途で携帯電話を利用したいというニーズが高まっている。グループウェアの情報を携帯から確認可能にするモバイルソリューションも多数登場しているが、Webやアプリベースのものが主流。自らアクセスして確認する必要があり、必ずしも使いやすいとはいえなかった。

 ボーダフォンがサービスを開始する「ボーダフォン・オフィス・メール」(12月15日の記事参照)は、「どうしたら携帯電話をビジネスで有効利用できるか」を考慮して開発されたサービスだ。ボーダフォン法人企画部の久保幸夫部長は、このサービスのキーワードは「プッシュ」と「データ同期」だと説明する。

 ボーダフォン・オフィス・メールは、グループウェアで管理しているメールやスケジュール、アドレス帳データを、対応する携帯電話にリアルタイムで反映させられる。データはグループウェア側に何らかの変更があった際には3G回線経由で端末にプッシュ配信され、リアルタイムで情報が更新される仕組みだ。双方向のデータ同期に対応しているため、端末側で行った変更もグループウェア側に反映される。いわば、PC上にあるOutlookなどのクライアントソフトが端末内にプリセットされているような状態だ。

サービスの利用イメージ


大規模企業向けの「Enterprise Server」と小規模・個人向けの「Personal Edition」「Personal Edition ISP版」の3種を用意。ISP版は個人利用を想定したもので、ISPメールの同期に対応する。対応ISPは「公開されているPOP3のメールサーバを利用しているISP」(ボーダフォン)

 最初の対応端末はノキア製の「702NK II」(12月15日の記事参照)。このサービスに最適化されており、内蔵アプリがデータ同期に対応する。例えばメールソフトはグループウェアのメールアドレスのものも受信可能で、携帯メールを扱うのと同じ操作で利用できる。メールは会社で使っているメールアドレスのまま端末に送られるので、返信の際に転送処理をする必要もない。アドレス帳やスケジュールは、グループウェア側に変更があると、自動的に変更が反映される。特別な操作をする必要なく、端末内の情報が最新に保たれるわけだ。

 データは端末内に保存されるので、電波の届かない場所にいても情報を確認できる。圏外で書いたメールを圏内で自動送信する機能も備えるので、空いた時間を無駄なく利用できると久保氏はアピールした。「ダウンタイムをアップタイムに変える。これがコミュニケーションの活性化につながり、ひいては生産性向上につながる」(久保氏)

 端末内にすべての社内データが格納されることになるため、端末紛失時などの情報漏洩が懸念されるが、現状では遠隔ロックや遠隔からのデータ消去などの機能は備えていない。現在、こうした機能を搭載する方向で開発を進めており、実現すれば702NK IIでも利用可能になるという。

 ボーダフォン・オフィス・メールが採用したVistoは、Nokiaが日本への投入を目指すEseriesもサポートしている。Eseriesが発売になれば、すぐにボーダフォン・オフィス・メールも利用できそうだ。

 ボーダフォンでは現在、Javaアプリ版「ボーダフォン・オフィス・メール」の開発も進めており、これにより従来の多くのJava端末でもサービスを利用できるようになるとしている。

 また、こうしたサービスが始まることで、例えばNokia Eseriesのようなフルキーボード付き端末の登場が期待される。久保氏は具体的な端末名は明かさなかったものの「方向性としては考えているが、まだいつ何を出すのかは未決事項」と話した。

ネットワーク上のセキュリティは(1)ボーダフォン・オフィス・メール間のセキュリティ(2)ボーダフォン・オフィス・メールサーバでのセキュリティ(3)ユーザーのネットワークのセキュリティで守られる


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