韓Tinnos、日本市場に投入予定のPDA「Blufin」を公開ビジネスシヨウTOKYO IT&C/アドバンストオフィス2006

» 2006年05月18日 02時50分 公開
[江戸川,ITmedia]

 5月17日、東京ビッグサイトで開催された「第58回ビジネスショウTOKYO IT&C/アドバンストオフィス2006」において、魅力的なモバイル製品が発表された。製品名は「blufin」。Windows CE 5.0で動作するオールインワン型のPDAだ。

ディスプレイは4.3インチのTFT液晶。本体サイズは131×73×24ミリで、重量は約245グラムとなっている。バッテリーは音楽再生時で連続10時間程度動作する(いずれも韓国仕様)

 blufinの基本的な仕様は、200万画素のカメラ機能(静止画/動画)、ICレコーダー、音楽・動画再生といった標準的なPDAの機能に、無線LAN、FMラジオ受信機能などを加えたもの。

 24ミリと薄型の本体には30GバイトのHDDを内蔵し、外部メモリにはSDメモリカードを採用。さらにUSBポートを持ちUSB OTGに対応する。オプションとして用意されたGPSアンテナを接続することで、カーナビ機能もサポートするという。

 FMラジオには送信機能もあり、カーオーディオでblufin内の音楽データを再生することができる。また、各種のファイルビューア、イメージビューワを内蔵しているので、ワードやエクセル、PDFファイルなどの閲覧が可能。ビジネスツールとしても期待できそうだ。

 製造元のTinnos(ティノス)は韓国のメーカーで、韓国での発売(2006年5月)を間近に控えるとともに、日本での販売も計画中だ。早ければ2006年6月末から7月の初旬に、日本向け仕様の製品がお目見えする。ラインアップとしては3種類ほどを予定しており、基本仕様の標準モデル、無線LAN機能を含めたインターネット対応モデル、さらにGPSやワンセグ放送に対応したフルスペックモデルという布陣になりそうだ。

 日本向け仕様の最大の目玉となりそうなのが、ワンセグ放送対応である。チップ供給の関係から、ワンセグ対応製品は9月以降の登場となりそうだが、HDTVの出力端子を備え、またblufinで録画した番組をSDメモリカード経由で外部に持ち出せるという。

 細かな製品仕様はいずれも未定ながら、製品価格は標準モデルで7万円前後となる模様。フルスペック機についても1万円前後アップする程度で考えているようだ。商品を自社ブランドで展開するかOEM供給かは、現在調整を行っているところだという。現実的な販売計画としては、同社のWebサイト限定で販売をスタートし、それから量販店などへ展開したい考えのようだ。

 今後、blufinに搭載予定、もしくは搭載が検討されている機能は以下のとおり。

  • ワンセグ放送
  • VoIP機能
  • 超高速インターネット(WiMAX)
  • PHS(モジュール)
  • Bluetooth

PHSモジュールについて確認すると、ウィルコムのW-SIMの例を挙げながらその可能性を肯定。ただし「W-SIMでは大きいのでPHSチップの実装になるだろう。パートナーが現れれば技術的にはすぐに実現できる」(説明員)とのこと。さらに魅力ある製品に育ってくれることを期待したい。

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