最近、筆者が浙江省・義烏(イーウー)のエコノミーホテルでテレビをつけたところ、「かわの電気」という画面が表示されて驚いき、「これどうよ?」とTwitterでツイート。手前味噌だが、「かわの電気」が最近話題になったのはこれがきっかけだ。
かわの電気のテレビのメニュー画面から設定画面を表示すると、言語は中国語と英語から選択可能(残念ながら日本語は非対応)。Webサイトには「日本の品質と完全に同じ液晶パネルとテレビの製品を生産する」とあったが、筆者の見たかわの電気製テレビは、Samsungパネル採用をうたっていた。
リモコンは用意されておらず、本体側面のボタンで電源や音量を調整する仕組みだった。不便そうだが、このテレビと接続された地デジチューナー用のリモコンがあったため、ただ見るだけならそう不便ではなかった(電源やテレビ自身の設定以外は)。中国では地デジ化以降、地デジチューナーとテレビを別々に用意することが普通なのだ。
「日本OPC株式会社」が中国市場で組んでいるというのが、上海の隣にある浙江省・義烏にある「憶豊科技有限公司」という会社だ。義烏という街は、中国最大の卸売市場の街。敷地面積にして3平方キロメートル(=312万平方メートル)の建物に、日本の100円ショップで売っていそうな製品のメーカー代理店がびっしりと店舗を構えている。誰もが「1日で見回りきるのは不可能」といい、筆者自身、何度来ても広すぎて心が折れる。
市場には100円ショップっぽい細々としたものが多いが、家電エリアではノンブランドのテレビも売る店が何店舗もある。テレビは技術力がないと作れないというわけではなく、部品さえそろえれば、多少は分厚くて故障もしやすいが、一応はちゃんと映るテレビができる。今の中国はこのような状態だ。
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