インタビュー
» 2015年07月29日 08時00分 公開

水曜インタビュー劇場(観光公演):地方の観光地を衰退させたのは誰か (2/6)

[土肥義則,ITmedia]

競合他社の進出を認めないでくれ

アトキンソン: 日本のホテル・旅館の多くは老朽化していますよね。温泉地で有名な○○もそうですし、海の幸がおいしい○○もそう。でもあまりにも建物が古くなっているので、ブルトーザーで全部つぶしてガラガラポンしたほうがうまくいくのでは、と感じてしまう。

 山がキレい、海もキレい、温泉もいい、食事もおいしい、でも街が汚い。きちんと整備すれば最高のリゾート地になるはずなのに、街がごちゃごちゃしている。ホテルや旅館を見れば「いつ建てられたの? メンテはしているの? 汚いなあ」と言いたくなるような建物がたくさん並んでいます。街全体が何十年前からなにも変わっていない感じ。

土肥: あちこちにそんなところがありますね。

アトキンソン: 部屋の畳は凹んでいるし、風呂は狭いし、トイレは汚い。自宅よりも質の低いところに、わざわざお金と時間をかけて泊る人なんてほとんどいません。そんなところでも観光客の人たちに楽しんでいただこうと、一生懸命働いている人たちを見ていると、かわいそうになってきます。でも、設備投資にお金をかけていませんので、泊まりたいと思えないところが多いです。

土肥: 前回、日本のゴールデンウイークは廃止すべきという話をうかがいました。長期休暇があるので、観光産業はその期間は儲(もう)かる。できればその資金で設備投資をしたいのですが、閑散期があるのでどうしても過剰投資になってしまうので、なかなか実行することができないと。

アトキンソン: またそうしたホテルや旅館は、役所に「観光客を呼んでくれ」と訴えるんですよ。それだけではありません。「競合他社の進出を認めないでくれ」と強く訴えています。

土肥: どういう意味でしょうか?

観光エリアの“一等地”に地元の人しか利用しない店などがあったりする(写真はイメージです)

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