出世するために必要な“ストレス対処法”銀座で学んだこと(4/4 ページ)

» 2015年08月10日 08時00分 公開
[桃谷優希ITmedia]
前のページへ 1|2|3|4       

 先の最年少リーダーのAさんの話に戻ると、彼が上司にイラついたのは「上司の仕事の効率が悪かったから。自分がやれば効率良くできるのに……」ということになります。

 つまり、目標が見えているのに到達できないことや、別のやり方が分かっているのに言えない立場の自分をもどかしく思いストレスを感じるのは、ステップアップの階段を上っている証拠です。ストレスと言っても、これは「質のいいストレス」になるのではないでしょうか。


 最後に、某会社の社長の言葉を紹介します。現在、彼は第一線を退いてのんびりとした生活を送ってらっしゃいますが、以前、私が「毎晩、明日は大丈夫だろうか。今週は大丈夫だろうかと考えると、不安でたまらなくて……」とこぼしたときに、こうおっしゃいました。

 「仕事でストレスを感じるのは、マンネリ化していない成長過程の証拠だからいいことだ。ただ、あまりに悲壮な不安は明日の天気を考えてストレスだと感じるのと同じこと。晴れの予報でも大雨が降ることもあれば、雷雨と報じられても晴天の日もある。仕事や天気予報、そして女性の気持ちは、達人が3回に1度ようやく的中させられるかというレベルだから、われわれ凡人はただ黙々と目の前の課題に全力投球するのみだよ」

桃谷優希氏のプロフィール:

 1988年10月16日大阪府生まれ。16歳のときに処女作『デリンタ(悪魔の子)と呼ばれた天使たち』(文芸社)でデビュー。このほか『国民の声』(文藝書房)に寄稿、『罪追人』(文藝書房)、今春『赦れる天秤』を刊行予定。

 京都ノートルダム女子大学卒業後、北新地のクラブへ。クラブ「城」閉店後、銀座に移籍。銀座40周年の老舗「クラブセントポーリア」でナンバーワンの座を手にして、その後26歳の誕生日に某有名店のママに就任。


前のページへ 1|2|3|4       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.