24時間365日、いまも世界のどこかでユニークで刺激的な話題や新しいトレンドが次々と生まれている。だが、大半は情報としてこぼれてしまっている。そんなメインストリームでない情報こそ、ビジネスで使えるネタが詰まっているのではないだろうか。
そこで、情報感度の高いビジネスパーソンならば、ぜひとも押さえておきたいトレンドや話題をちょっと先取りして紹介したい。プライベートにビジネスに、ちょっとしたインスピレーションのネタとして、役立つハナシを探るコラム。
ロックが好きな読者に限らずとも、米国の伝説的バンド「ヴァン・ヘイレン」を知らない人はいないだろう。
ヴァン・ヘイレンはこれまで、バンド内の内紛などでボーカルが3人入れ替わっている。その中で初の全米ナンバーワンを記録したのは、2番目のボーカルであるサミー・ヘイガーがいた時代だ。ヘイガーは、約11年間、ヴァン・ヘイレンのボーカルとして数々のヒット曲を飛ばし、「ヴァン・ヘイガー」と呼ばれた時代を築き上げた。
ヴァン・ヘイレンで80年代から90年代にかけて大成功を収めたヘイガーは、1996年に突如バンドをクビになる(脱退した理由は諸説ある)。ただ4枚ものプラチナ・アルバムを出していることから、相当の資産を築いたのは間違いないだろう。
華々しい人気バンドのボーカルから陥落して、その後にほとんど名前を聞かなくなるボーカルは少なくない。それはサミー・ヘイガーも例外ではなく、脱退後、ボーカリストとしては正直言って泣かず飛ばずだ。ただヘイガーの場合は、ロックスターとしての全盛期時代よりも、いま別のビジネスでとんでもない巨額の富を稼ぎ出しているという。
そのビジネスとは、クラブやレストランの経営、そして酒のプロデュースなど、フード関連だ。といっても、よく聞くような、名前を貸すだけのセレブのお気楽なサイドビジネスとは一線を画している。たとえセレブで名前があっても、ビジネスで成功するのは容易なことではない。
では、いかにしてサミー・ヘイガーがビジネスで大成功を収めることができたのか。その秘密は彼のビジネス哲学にあるようだ。
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