JCBは10月7日、手のひら静脈認証技術を活用した決済システムの実証実験を実施すると発表した。海外で開かれるカンファレンスで行い、グローバルな決済スキームとしての検証を行う。
富士通の手のひら静脈認証技術を活用。手のひら静脈の情報をクレジットカードの情報にひも付けし、決済時の本人確認に利用する。手のひら情報に対し複数のカードを紐付けることができ、カードを持ち歩く必要もなくなるという。
静脈は「体内情報」であるため、「体表情報」である指紋と比べて偽造が難しく、手がぬれていたり乾燥している状態でもほとんど影響を受けずに認証が行えるという。
国内では7月にJCB本社で社員約100人が参加し、手のひら情報とカードをひも付けた実証実験を実施済み。海外で実験を行うことで、国際的にも利用可能なスキームの構築を目指す。今後、手のひら認証技術を導入済みのOKB大垣共立銀行などと決済分野での協業を目指す。
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