その答えの1つが、先日の東京モーターショーに出品されていたスズキの3つのエンジンだ。
K12C型
4気筒ガソリンエンジン
排気量1242cc
吸排気に可変バルブタイミングを備えたマイルドハイブリッドエンジン
K10C型
3気筒直噴インタークーラーターボ ガソリンエンジン
排気量996cc
吸気のみに可変バルブタイミングを備えた過給ガソリンエンジン
K14C型
4気筒インタークーラーターボ ガソリンエンジン
排気量1373cc
吸気のみに可変バルブタイミングを備えた過給ガソリンエンジン
これらのエンジンは、今年1月にインドのグジャラート州で定礎式を行った新工場で生産される。スズキはそのために500億円の投資を行い、新たにスズキの100%子会社としてスズキモーター・グジャラード・プライベート社を立ち上げた(関連記事)。
この3つのエンジンの何がすごいのかと言えば、従来インドマーケット向きにはコスト的に採用が不可能だと言われていた「直噴インジェクター」「ターボ」「ハイブリッド」を採用したことだろう。ショーの会場でも、他社のエンジニアと思しき数人がひそひそと「このインジェクター調達できないかなぁ」とつぶやいていた。
スズキは、高価な部品を勢いで採用するようなメーカーではない、徹底的なコスト低減を行い、採算性をきっちり叩いてから採用するメーカーだ。つまりこれらの技術がついに新興国向けの車両に採用できるところまでコストダウンが進んだということになる。
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