海外経験が豊富で、多様性を理解している
言うべきことはしっかり伝える
激しい議論は交わすが、相手を人間的には尊重する
約束を守り、必ず結果を出す
若くて優秀な人材を育てる
前回の記事でお話した通り、「英語を勉強したい!」という強い気持ちに満ち溢れていた僕は、東京に出て、早稲田大学の教育学部 英文学科に進学しました。
早稲田大学では五十嵐新次郎という有名な先生に出会いました。五十嵐先生はラジオ英会話番組「百万人の英語」で講師を務めたり、NHKの国際放送で日本の現状を英語で紹介するなど、非常に欧米文化に精通した方でした。五十嵐先生に教わることでますます英語に興味を持っていったわけです。
僕は早稲田大学を卒業したら米国に留学したかったので、あるとき、米国で何を勉強したらいいか五十嵐先生に尋ねたところ、「ジャーナリストになったほうがいい」と勧められました。その助言に従い、米国の大学院でジャーナリズムを専攻しました。
いざ米国に留学すると、世界各国からいろいろな学生が集まって熱心に勉強していました。誰もが皆優秀なので、彼らから多くの刺激を受けて僕自身も必死になって勉強したのです。
そんな中で、在学中に起きたある事件のエピソードをお話ししましょう。それは学内新聞に書かれた記事のことです。ある日、白人学生が罪を犯しました。それについての記事には「白人」と書いてなかったのに、その後で黒人が罪を犯すと記事には「黒人」という言葉に加えて、年齢も書かれていました。
それを見た僕はギリシャ人の同級生とともに「これは人種差別ではないか?」とクラスで問題化しました。クラス全員で2週間ほどの激しい議論をした後、差別だという結論になって、新聞の記事内容を改めさせました。こうした出来事を通じて、学ぶ喜び、議論する大切さを実感しました。
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