コンビニに“宝の山”が眠っている? マルチコピー機を使ったビジネスが面白いコンビニ探偵! 調査報告書(5/5 ページ)

» 2016年03月11日 08時00分 公開
[川乃もりやITmedia]
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マルチコピー機は個人コンテンツを支援できるか

 最後に、筆者の考えるマルチコピー機によるコンテンツビジネスについてお話ししたい。

 筆者の知人で、マルチコピー機を趣味にうまく利用している人がいる。どういうことかというと、自分が書いた同人誌を各コンビニのマルチプリントのサーバにアップして、パスワードを自分のSNSに公開。これを見て読みたいと思った人が、そのパスワードで同人誌をコンビニで印刷する――という流れだ。

 コンテンツを売りたい人がマルチコピー機のサーバにそれをアップし、ユーザーがコンビニでそれを印刷すれば、印刷料から利益が分配されるという仕組みができあがると、コンテンツビジネスが一層広がっていくのではないだろうか。

 パスワードを公開するのは危険な感じがしなくもないが、お互いに名前も知らずネット上だけのつながりなので、メールアドレスすら公開したくないという心理の表れなのかもしれない。今後、コンビニのマルチコピー機を使って、このような個人的な活動を支援する動きが広がるのでは、と筆者は見ている。

 細かいところでは収入・販売の有無やセキュリティなどを考慮すると課題はたくさんあると思うが、「個人コンテンツをコンビニで販売する」というビジネスモデルは興味深い。筆者のコラムもコンビニで販売すれば……きっとたくさんの読者に読んでいただけるだろう(そう信じていたい(汗))。

著者プロフィール・川乃もりや:

 元コンビニ本部社員、元コンビニオーナーという異色の経歴を持つ。「タフじゃなければコンビニ経営はできない。優しくなければコンビニを経営する資格がない」を目の当たりにしてきた筆者が次に選んだ道は、他では見られないコンビニの表裏を書くこと。記事を書きながら、コンビニに関するコンサルティングをやっています。「コンビニ手稿


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