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» 2016年04月11日 08時00分 公開

銀座で学んだこと:銀座のホステスは「売上アップ」のために何をしているのか (4/4)

[桃谷優希,ITmedia]
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小さな目標を設定し、達成する

 最後に紹介するのは、私の経営するクラブのルールです。毎週月曜日に「今週の目標」と「それを達成できなかったペナルティ」を、全従業員に書いてもらっています。

 「ペナルティ」と聞くと「なんだか怖いなあ」と思われるかもしれませんが、これは、自分が設定した目標に向かってまい進するためのもので、店が決めている強制ノルマや罰金はありません。私はヘルプ時代に苦しんだことが多かったので、従業員には「自主性に期待する」と伝えています。ですから、彼女たちが掲げた目標を達成できなかった場合にペナルティを課すか否かもまた、それぞれに決めてもらっています。

 「今週の目標:分かりません」「ペナルティ:無記載」という人もいれば、「今週は○組と同伴します。ペナルティは1週間のトイレ掃除」と書く人もいますし、「日給カット」と大胆なペナルティを自ら課す人もいます。こうすることで、やる気がある人とそうでない人がはっきり見えてきます。

 すぐにできるできないはさておき、このように毎週きちんと目標を設定し、それに到達できなかったときのペナルティも自己責任で決めている人とそうでない人とでは、仕事の成果が全く違います。目標を持たず成績を上げなくても基本給はもらえますから、成長しようという意志がなければ数字は伸びません。お店に来てくれる某会社の社長や役員の人にこの話をすると、それは一般的な会社でも同じだとおっしゃいます。

 ですから、まず、営業職として数字を伸ばしたければ、相手の距離感と心のガード術を覚えることです。さらに、小さな目標を設定してコツコツと達成し続けることが、成長への近道ではないでしょうか。ぜひ、実践してみてください。

桃谷優希氏のプロフィール:

 1988年10月16日大阪府生まれ。16歳のときに処女作『デリンタ(悪魔の子)と呼ばれた天使たち』(文芸社)でデビュー。このほか『国民の声』(文藝書房)に寄稿、『罪追人』(文藝書房)がある。

 京都ノートルダム女子大学卒業後、北新地のクラブへ。その後、銀座に移籍。銀座40周年の老舗「クラブセントポーリア」でナンバーワンの座を手にして、その後26歳の誕生日に某有名店のママに就任。2015年12月、銀座7丁目にクラブ「城」をオープン。


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