「ドラゲナイ」「スタップ細胞はあります」「ピカチュウ」「アルファ碁」「RETWEET」──これらは最近、無関係と思われるある1企業や個人から商標として出願されたものだ。
特許庁はこのほど、「他人の商標の先取りとなるような出願などの商標登録出願が大量に行われている」として注意を促す文書をWebサイトに公表した。自身の商標について、このような出願が他人からなされていたとしても登録を断念するなどの対応をしないように」と注意を呼び掛けている。
特定の企業や個人が、はやりのワードやフレーズをいち早く、かつ大量に商標として出願するケースが知的財産関係者の間で知られている。特許庁によると、こうした出願は「ほとんどが出願手数料の支払いのない手続上の瑕疵のある出願」だという。
大量に出願しておき、実際に商標を持つ企業や人から異議があった場合にのみ出願料を支払い、権利を主張する手法ではないかという見方もある。
特許庁によると、仮に出願手数料が支払われてたとしても、出願された商標が、出願した人の業務にかかわる商品・役務について使用するものでない場合や、他人の著名な商標の先取りとなるような出願、第三者の公益的なマークの出願──などの場合、登録されないとしており、不明な点があれば特許庁に問い合わせるよう呼び掛けている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング